第3話

プロローグ3
13
2024/06/21 22:00 更新
リビングのソファに座るビビに、アミオはホットココアを渡した。
ビビ
ビビ
ありがと☆
と、ココアを飲むビビ。

そして、右隣に座るよう促してきたので、ビビの右隣に座るアミオ。
ビビ
ビビ
そういや、おじさん と おばさん は?
アミオ
アミオ
クリスマスなのに、仕事だって。
ビビ
ビビ
いずれ、私達も、そうなる…。
アミオ
アミオ
イヤな未来だ…★
と、アミオが言ったあと…

沈黙が流れた…。


その沈黙を破るように
ビビ
ビビ
つらいか?
と訊いてくるビビ。
アミオ
アミオ
つらくない…って言ったら…ウソになるな…。
と、答えるアミオ。
ビビ
ビビ
図書室でのお前からは、自信も覚悟も感じなかった…。
アミオ
アミオ
それ…
ノブヒコにも言われたよ…。
再び、沈黙してしまう…。


その沈黙を破るように
ビビ
ビビ
慰めてやろうか?
と言い出すビビ。
アミオ
アミオ
は?
ビビ
ビビ
だから…
慰めてやろうか…って、訊いているんだ…ッ!!
この場合の『慰める』の意味がわからないほど、アミオは鈍くない。
アミオ
アミオ
バカにしてるのか…!?
ビビ
ビビ
どうして、そう思う?
アミオ
アミオ
どうして…って…?
しばしの沈黙ののち…
アミオ
アミオ
本当に…いいのか…?
ビビ
ビビ
当たり前だ…。
私は…
そのために来たんだ…。
アミオ
アミオ
言っておくけど…
こう見えても、今の僕は、シオリに振られて傷ついているんだ…。
だから…
優しくなんて、できないぞ…!!
ビビ
ビビ
もちろんだ…。
それで、少しでも、アミオの心が癒やされるのなら…
それでいい…。
アミオ
アミオ
・・・!!
強引にキスをして…

そして…

♡

アミオの部屋の床に散乱する…

アミオとビビの服―。


ベッドの上で…

アミオは、ビビに慰めて…

いや…

シオリに振られて、ムカついていたから…

ビビに八つ当たりした…。

なのに…
ビビ
ビビ
好き…。
ビビに告白された―。
アミオ
アミオ
(何で…
告白されてるんだ、僕…?)
ビビ
ビビ
初めて会った時から…
ずっと…
ずっと好きだったの…!!
アミオ
アミオ
(初めて会った時って…
幼稚園の頃じゃないか…。
その頃から、僕のことが好きだったのか…?
だったら、その時に、そう言ってくれよ…。
そうすれば、今日みたいなマヌケな目に遭わずにすんだんだよ…。)
ビビ
ビビ
アミオが、シオリに告白するって聞いて…
私…
すごく嫌だった…!!
シオリにアミオを取られるのが、嫌だったの…!!
だから、私…!!
と、涙を流すビビに、アミオはキスをした。
アミオ
アミオ
シオリにフラれた僕を笑いに来たのに…
何で僕に告白するんだよ?
何で泣いてんだよ…?
ビビ
ビビ
だって、私…
人として最低な事を…!!
アミオ
アミオ
人として最低な事?
何の事だ?
むしろ、シオリにフラれた腹いせに、ビビにこんなことをしている僕の方が、人として最低な事をしているんだと思うけど…?
ビビ
ビビ
ごめん…アミオ…
私…
シオリに…!!
アミオ
アミオ
シオリのことは、もういいよ…!!
と、アミオはビビを抱きしめた。

そして―
アミオ
アミオ
僕も…
ビビのこと…
好きだ…!!
それは、嘘偽りの無い…

アミオの本心だった。
ビビ
ビビ
アミオ!!
アミオ
アミオ
ビビ!!
アミオとビビは…

お互いの想いを…

激しく、ぶつけあった―♡

◇

いつの間にか眠ってしまい…

目が覚めたら、夜中の1時前…。
アミオ
アミオ
(腰、痛てぇ…★)
お互いの想いをぶつけあった結果(副作用)だ…。
ビビ
ビビ
ん…。
と、目を覚ますビビ。
ビビ
ビビ
今、何時だ?
アミオ
アミオ
夜中の1時。
ビビ
ビビ
そっか…。
と、仰向けになるビビ。
アミオ
アミオ
いや、そっかじゃないよ。
帰らなくていいのか?
おじさん と おばさんが…
アミオ
アミオ
(…って、やべぇ…!!
僕も、父さんと母さんが帰ってきているはずだ―!!)
アミオ
アミオ
父さんと母さんが帰ってきてないか、見てくる★
と、アミオは部屋から出ていった…。



しかし、家の中に人の気配が無いことに気づいた。
アミオ
アミオ
(帰ってきてないのか…?)
部屋に帰ってくると…
ビビ
ビビ
アミオ
と、ビビがアミオのスマートフォンを持って、ベッドに座っていた。

ビビから渡されたスマートフォンを見ると、父からのLINEが来ていた。
父からのLINE
アミオ、すまん。
今、母さんと一緒にいるんだが、諸般の事情により、帰れないんだ。
戸締まりだけは、しっかりとしておいてくれ。
諸般の事情…

それって…

つまり…?
アミオ
アミオ
(何やってんだ、この夫婦(父さんと母さん)…。
いや…
その息子も、同じ事をしてるんだけど…★)
ビビ
ビビ
どうやら、おじさん と おばさん は、帰ってこないようだが…
どうする?
まだする?
アミオ
アミオ
そうだな…☆
ビビを押し倒し…

キスをして…

抱きしめて…


気がついたら、窓から朝日が差し込んできたよ…♡

◇

12月28日―。

ガンプラバトルアリーナ【レイト】で、忘年会ガンプラバトルをするとのことで、ガンプラバトル部の部員全員に召集がかけられたが…
アミオ
アミオ
(行けるわけねぇだろ…★)
アミオは【レイト】に行かず、自分の部屋のベッドで、仰向けになっていた…。

そこに…

シオリからのLINEが来たのだ。
シオリからのLINE
みんな、待ってるよ?
来てないの、アミオ君だけだよ?
アミオ
アミオ
(そう言われてもな…。
つ〜か、何で、シオリが僕にLINEを…!?)
まさか、今、一番会いたくない人からLINEが来るなんて、思いもしなかった…。


どんな顔をしてシオリに会えばいいのか、わからないが…

とりあえず、アミオは【レイト】に行くことにした―。

◇

自転車に乗って【レイト】に来たアミオは、自転車を駐輪場に停めようと駐輪場向かい―
シオリ
シオリ
こんにちは。
駐輪場に、シオリがいたのだ―。
アミオ
アミオ
よ…よぉ…★
と、ぎこちなく挨拶するアミオ…。
アミオ
アミオ
(ダメだ…。
シオリの顔を見ることができない…★)
と、視線を逸らすアミオ…。

しかし、シオリはアミオの様子にかまわず、話しかけてくる。

まるで、クリスマスの出来事など、無かったかのように…。
シオリ
シオリ
おめでとう。
と、なぜか、アミオを祝福するシオリ。
アミオ
アミオ
何で…
おめでとう…?
と、何に対する祝福なのかわからず、首を傾げるアミオ。
シオリ
シオリ
ビビから聞いたの…。
アミオ君…
ビビと付き合い始めたんだってね…。
アミオ
アミオ
(!!)
アミオ
アミオ
(ビビのヤツ、何考えてんだ…!?
よりにもよって、どうして、シオリにそんな話をする…!?)
アミオ
アミオ
ま…待ってくれ…!!
べつに、二股をかけたんじゃないんだ…!!
シオリに告白したのは、僕の本心だ!!
けっして、シオリのことを―
シオリ
シオリ
うん。
単純に、私とアミオ君とは縁が無かっただけ…。
だから…
おめでとう。
アミオ
アミオ
(こんなに嬉しくない祝福は初めてだ…。)
シオリ
シオリ
それでね…
アミオ君に、お願いがあるの。
アミオ
アミオ
何?
シオリのお願い…

それは、アミオの想像の、遥か上をいくものだった―。
シオリ
シオリ
ビビをブチのめしてやりたいの…!!

(つづく)

プリ小説オーディオドラマ