今、昼休み中はいじめが起こっている可能性があるので、生徒会で見回り中だ。

実際、廊下などで堂々としている人はいないみたいだが…、

これでまた振り出しに戻り、生徒会メンバーも頭を抱える。


どこを探しても、証拠も、手掛かりも見つかりやしない。

疑問を抱えながら教室にまた帰る。

廊下を歩けば、写真を撮る女子、レスリングをしている男子。

こんな大勢の中から何人かの生徒をピンポイントで探すなんて難しいことだ。


不審な動きをしている生徒を探すしかないようだ…、

まって、ここにそんな暇があるように見えるのか…？

どうしたら…？

全く余裕を持てず、他のことには力を使えない。

生徒会のメンバーが1人、慌ただしく飛び出していった。

———ｽﾞｷﾝｯ。

実際、不良は強い。何を言っても聞かないんだ。

生徒会の権力なんてもの、不良の前では無効そのもの。





一年3組教室に近づくにつれ、悲鳴、怒号、ものを壊す音が聞こえてくる。

その会話が終わると同時に、1年3組の前まできた。

多分、教室内は惨状だろう。

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