第324話

323︰喧嘩の後
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2026/01/12 14:00 更新











山田side




山田利吉
はぁ、はぁ…
山田利吉
母上がっ…寂しがっているんです
山田利吉
いい加減帰ってきてくださいっ



父上と喧嘩を始めて、どれ程経っただろう



気がつけば、

私は息を切らして言葉を発していて


山田伝蔵
私だって帰れるなら帰りたい…
山田伝蔵
だが…仕事が終わらんのだ…!



父上も私同様に息を切らし、叫ぶ



そして一度睨み合いを始め、

様子見のような状態になる



辺りが静かになって少しした時


トンッと襖が開き、彼女が顔をだした





あなた
喧嘩、終わったかい?





彼女は私と父上を交互に見た



『 まだ終わってないのかな 』


『 でも、一時休戦かな 』



彼女が職員室に入ってくる


でも、続く筈の土井先生や善法寺くんたちの姿はない


山田利吉
あの…土井先生たちは

あなた
ん…ああ
あなた
君たちの仲直りが終わるまで待ってた時、色々話をしていたんんだけど
あなた
途中で一年は組の話になって…
あなた
始めはよかったんだけど、途中からさ…



ああ、なるほど



話途中ではあるが、大体察した



途中では組の成績の話になり


土井先生が胃を痛めて、

善法寺くんと食満くんが保健室まで連れて行った



山田利吉
そういうことですね

あなた
察してくれて助かるよ

山田利吉
でも…いいんですか?
山田利吉
善法寺くんと食満くんは、貴方の監視役
山田利吉
監視役を外すのは、確か…

あなた
うん…ちょっと約束破りかもね
あなた
でも『 大丈夫 』って、二人が言うから
あなた
…何も起こっていないし、それにさ

山田利吉
それに…?
























あなた
私が、君と二人で話したかったから






















山田利吉
っえ


























あなたside




山田利吉
なッ…ぇ
山田利吉
…!?
山田利吉
な、ななっ…なんで私…とッ!!



山田利吉はあからさまなまでに動揺した



瞬時に私と距離を取って



彼が忍者なのだと確認を取りたくなる程、あからさまに


あまりの動揺ぶりに、私が動揺する



そんなに…嫌だろうか


あなた
君とはこの前化け物呪霊に襲われて以来、会っていなかったから
あなた
大丈夫かなって…心配してて
あなた
君が私に会いたそうにしていたと、山田先生おっしゃっていたから
あなた
話をする機会があったら…話したいなと

山田利吉
父上が…言ったんですか?
山田利吉
私がっ…その、貴方に……

あなた
うん

山田利吉
な"っ…



山田利吉は言葉に詰まったのだろうか



父である山田先生を少し睨んでいて



でも、山田先生に悪気はなさそうで


『 話してこい 』と催促するような顔をする



山田利吉
でも私、これから仕事で…



『 ぼちぼちしたら出ないと 』



彼はどうやら、私と話しをするのが嫌らしい


やっぱり私が天女だからか







仕方のないことだけど


悲しいと…思ってしまう





それでもお願いだと言わんばかりに


私は俯いて呟く










あなた
少しの間だけでいい
あなた
一瞬でもいいから
あなた
…君と、話をしたいよ




君の無事を知りたいよ


















山田利吉
っ…





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