山田side
父上と喧嘩を始めて、どれ程経っただろう
気がつけば、
私は息を切らして言葉を発していて
父上も私同様に息を切らし、叫ぶ
そして一度睨み合いを始め、
様子見のような状態になる
辺りが静かになって少しした時
トンッと襖が開き、彼女が顔をだした
彼女は私と父上を交互に見た
『 まだ終わってないのかな 』
『 でも、一時休戦かな 』
彼女が職員室に入ってくる
でも、続く筈の土井先生や善法寺くんたちの姿はない
ああ、なるほど
話途中ではあるが、大体察した
途中では組の成績の話になり
土井先生が胃を痛めて、
善法寺くんと食満くんが保健室まで連れて行った
あなたside
山田利吉はあからさまなまでに動揺した
瞬時に私と距離を取って
彼が忍者なのだと確認を取りたくなる程、あからさまに
あまりの動揺ぶりに、私が動揺する
そんなに…嫌だろうか
山田利吉は言葉に詰まったのだろうか
父である山田先生を少し睨んでいて
でも、山田先生に悪気はなさそうで
『 話してこい 』と催促するような顔をする
『 ぼちぼちしたら出ないと 』
彼はどうやら、私と話しをするのが嫌らしい
やっぱり私が天女だからか
仕方のないことだけど
悲しいと…思ってしまう
それでもお願いだと言わんばかりに
私は俯いて呟く
君の無事を知りたいよ













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。