ある日の金曜日、私が会社の飲み会で、毎週週末のお泊まりが、少しズレた。
普段飲み会なんて行かないけど、この日は同期に無理矢理誘われて、参加になってしまった。
『週末全部彼氏に捧げるなよー!寂しいじゃん!』
辞めなよって彼氏がいることは知ってる、女の子の同期。
この子は、自分も彼氏がいて半強制的に、もう1人の男の子の同期にさそわれてここに来ている。
まあ、私もそうなのだけれど。
『これ、飲みな!』
ある程度強い私でも、クラクラになる度数のお酒なのは分かるし、英くんにもお酒はそういう席では、致し方ないけど、度数の強すぎるのは辞めてねとは言われてる。
そんな彼も、20歳になって、私の父も母もひと悶着はあっあが、それ以来、英くんのことは大好きだから、お祝いにとお酒をくれて、2人で開けた。
弱くはないけど、あまり好きではないみたい。
「ごめん、それは、」
『えー、シラケる!』
女の子の同期もあわあわしてて。
「…」
呑むしかないのか。
1口溜息をつきながら飲めば、いつも呑んでるものとは、違うのはよく分かる。
「…ん」
大丈夫?と声をかけられるも、3口くらいで、クラクラしてきた。
気付いたら、お開きなのか、立て替えとく!と、女の子の同期に伝えられ、靴を履いて、ふらっとなる足元で一生懸命立つ。
『あなたちゃんは、危ねぇからこっち』
その瞬間、同期とは違う方向から引き寄せられた。
国見「あ、大丈夫っす。そういうの。」
『な!』
良かった、間に合った!?と女の子。
「へ、英く、ん?」
国見「変なやつに狙われてるってその子に言われて、来てみたけど、まじだったんだ。つーか、すいませんけど、この子俺にメロメロなんすよ」
英くんが何言ってるかは理解できてない。
でも、英くんが来てくれたこと嬉しくて、擦り寄った。
国見「ふっ、ほら、ね。だから、隙狙おうとしても無駄っすよ。」
帰ろって言われるかのように、手を引かれる。
「英く、ん」
国見「車停めてるから、そこまで頑張って」
車にたどり着いて、シートベルトを装着されて、英くんも乗り込む。
「ありがと、」
国見「ほんと可愛い彼女持つと大変だわ」
「嫌いにならないで」
国見「なるわけないでしょ」
ほんのりアルコールの香りがする、クラクラする口付けをされた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。