子供達に引き連れられて、キッズスペースの中を入りそう思う。
代わりにナースコールはいくつか置いてあるけど…
それにしても…こうして子供と関わるのはいつぶりだろう
1人っ子だし相当久々だ…
久々に触ったトランプをきって、均等に配っていく。
カードを引く順番は始めに残ってるカードが多い人から時計回りですんなり決まった。
数分後…
本当、子供の記憶力怖いわ…。
しかも俺がババ持ってるし…まあ、このまま負けても良いんやけど
なんか大人気ないし、気分いいとも言い難いし
カードが揃ったようで、トランプの山に戻す
そう思っていた時、バタッ、と音がした。
音の方を見ると、小学1年生くらいの女の子が倒れていた
近くにいた子供達が心配して駆け寄って行ったり、突然の出来事に固まっていたりする
松葉杖を取るのも手間がかかるので俺は腕の力と左足で何とか移動する
声を掛けても返答はない…呼吸は過呼吸状態だけどしてる…
救命の授業で教わった事を必死に思い出して、行動する。
確かこれは、吐いてしまっても大丈夫なように…だっけ。
とりあえず倒れてしまった子を横向きにしたところで看護師の人が来て、対応してくれた。
俺とは違って、一生治らない病を生まれた時から患っている子供もいるし、
学校に行きたくても行けない子もいる……
一言で言えば「仕方ない」けれど、
子供はそれを受け入れて生活している。
先ほど倒れた女の子の近くにいた子が心配そうに俺に聞く
笑顔になったその子の頭を反射的に撫でる。
嬉しそうに言われて、少し安心する。
……と、その子が時計を見て少し慌てたのが分かった
手を振りながら歩いて病室に戻る子を見送ってから、俺はキッズスペースを出た。
キッズスペースからリハビリステーションに向かいながらそう思う。
情けないな…。
この足も、慣れてしまえば日常となる
最近はもう、こういうものだという感覚が強くなってきたのもそうか。
そんなことを思いながら歩くと、病室を出た時より足取りを軽く感じた…。
全員「おついれ!」

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。