あの後、色々あったけどそろそろ2時を回りそうだったのでリハビリ室に向かった。
外からも入りやすい病院の端にあるリハビリ室の扉を開けると、一気に人の声や物音が多くなり、騒がしくなった。
中に入って壁を見て急に騒がしくなった事に納得する
まあまあ高いから防音室はその内ないこに相談しよう
そんな事を思いながら周りを見る。
足腰が弱くなっている年配の人が歩くリハビリや軽い筋トレ等を行っているのがわかる。
あとは…骨折等のリハビリで、ちらほら学生や若い人も見当たる。
ぐるっと見渡して、端の方で踊っている人が目についた。
多分…俺と同い年か少し年上。
ラジオ体操をしている一角とは違い、かなり激しく踊っている
松原杖を使って、その人の近くまで移動する。
近くで見るとより、その踊っている人が義足であることが目立っているのがよくわかる
しばらく近くで眺めていたら曲が終わり、ポーズが決まった
思わず拍手すると、踊っていた人がビクッと少し驚いた
先生僕に説明投げたな。
かすかに聞こえた彼の独り言で、俺も薄々感じていたことがあっていたこと分かった
自己紹介をされたので、俺も返す…が、お互いぎこちない
反応が薄いから今のうちに話題を元に戻すか…
そう言って苦笑する翔琥
…俺らで言う、歌と同じような感覚か
義足でも問題なく踊れるらしい
リスクも考えると切断して義足を使った方がいいかもな…
そこで無言の空間が広がる
周りが騒がしいから一層気まずい
松葉杖使いながら踊れたっけ…?
俺がもたついている間に喋りながら準備を始める翔琥
その時は知る由もなかった。
翔琥がダンスのことになると滅茶苦茶スパルタになることに…
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。