第37話

三章「星の輝きは瞳から脳まで狂わせる」(非)日常編③
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2025/11/30 07:19 更新
『ねぇ師匠、次の仕事で宇宙船に乗るの?』
『何せ研究者様は守らなきゃいけねーからな。数年パチスロ禁止とか堪えるわー』
『はは…師匠、気をつけてね』
『VIVA号…だっけか。どういう研究で宇宙にいくの?あの大学、そこまでいい評判聞かないしなるべく行って欲しく無いよ……』
「うーん、みんなの為になる研究?」
『ぼかさないでよ、で、何の研究なの?』
『秘密だ。しっかり待ってろよ』
『帰ってきたらとびきりの土産をやるから』
『普通にじゃがりこの方が嬉しい』
『もー冷たいなー反抗期か?』
『……じゃ、行ってきます』
『…行ってらっしゃい、師匠』
『VIVA号事件から数日…乗組員全員が死傷される事件が発生しました。意識不明1人、死亡者9人……これに関して大学は……』
イトウ メテヲ?
…これが最後の会話だった。その後はニュースで師匠の死を知った。俺の記憶では少なくともそうだ
イトウ メテヲ?
お前は師匠が宇宙船に行った理由がもう分かってるはずだ
イトウ メテヲ?
別に自責の念に駆られろという訳では無い
イトウ メテヲ?
だけど、お前が七星メテアなら、中途半端なままでいるなよ
イトウ メテヲ?
お前は、今そこにいるだけで、友達を苦しめているのだからせめて責務を果たせ
イトウ メテヲ?
お前が生まれた意味?知るかよそんなもん
イトウ メテヲ?
生きてるべきじゃないんだよ、お前
…嫌な夢。そう思いながら、軽くなった頭と共に目を覚ます。自分の部屋の天井が見え出す
わかってるよ。師匠があの宇宙船に、乗っては行けないと分かっていながら乗った理由なんて。
そう思ってベッドから起き上がると、すごく驚いた表情でみぞれもんがそこにいた
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
ッッメテア!!
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
突然倒れたらしくて…御宮崎さんが運んできたんですよ
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
良かった…本当に、良かった……
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
…そんなに驚くことじゃないでしょ。みぞれもん
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
だって、メテア、貴方、活動限界が…
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
とうとう来てしまったのかと思ったじゃないですか…
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
…まだ1年、1年ある
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
それでいいじゃん
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
良くないですよバカ…
…1年。それが絶望が作った人造人間七星メテアの残り時間
そっか……もうあと1年なんだ
死ぬ前に、やるべきことをやらなくちゃね
師匠…無事かな……いや
…今は目の前の事に気を向けよう
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
で、茶子さんの歌で倒れた感じらしいですね
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
何故そんなことに…?
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
さぁ、わかんな……
イエカド タク
イエカド タク
…機械類や人工物にとってあの歌が毒だからですよ。人間にとっては、ただの現実逃避と幻覚でしかありませんけど
イエカド タク
イエカド タク
「七星さんが幻覚で頭をやられたか、iconが壊れでもしたかは知りませんけど」
家門さんがふと部屋の扉を開けて現れた
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
うわ、家門さん…どうしてここに?
イエカド タク
イエカド タク
「七星さんが倒れたと聞いたので、心配で」
100%嘘じゃん
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
なんだろうめちゃめちゃ嘘くさい…
イエカド タク
イエカド タク
…七星さんのことは心配してますよ
イエカド タク
イエカド タク
「俺の心配はどうでも良くて、問題は茶子さんの歌です」
イエカド タク
イエカド タク
「まぁ、今は歌うのを止めさせたので大丈夫でしょう」
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
しかし、なんでそんな歌い続けてたわけ?
それを聞くと、家門さんは、諦めたような顔で答える
イエカド タク
イエカド タク
「それは本人に聞いてください」
イエカド タク
イエカド タク
きっと偽善に満ちた理想論を語ってくれますよ
イエカド タク
イエカド タク
じゃあ俺は部屋に戻るので
そう言って、家門さんはさっさと去ってしまった
フユツミ ミゾレ
フユツミ ミゾレ
マジでなんなんですかあの人
ナナホシ メテア
ナナホシ メテア
知らない
……なんか奇妙な感じ。
少なくとも…歌の情報について、家門さんは正直に言ってる。でも、嘘をついている…そんな奇妙な感じがする。
まぁいいや、さっさと茶子さんを問い詰めよう
責めるつもりはないけど、機械類に干渉できるならちょっと歌ったりしてicon爆発とかしたら本当にマズイし
そう思って、メテヲはみぞれもんを引き連れて部屋から出た。

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