やっと北署に着いた…と思えば
入り口付近には6人ぐらいの人がいた
市民が銃声を聞きつけて集まってきたのか…?
よーく見てみると、警察のような服を着たヤツが
2人
そして、多分変装をしてる市民が4人ぐらい居た
サーマルで署内を見ると、ダウンした人が1人
恐らくこれはドリーか成瀬のどっちかだろう
もう1人のダウン体を探していると、さっきの女
が市民をナイフで刺すところを目撃した
少し離れたところに、もう1人のダウン体が居る
ことも確認できた
俺は道路にヘリを止め、走って入り口付近まで
向かった
すると、手前で成瀬が気を失っているのが見えた
俺はしゃがんで、成瀬の容態を確認した
腕に1箇所撃たれた跡があって、そこからずっと
出血している
多分今気絶してるのは出血のせいだろう
…そうなってくると結構ヤバい。
俺は何度も包帯を巻き、少しでも止血できるよう
努めた
俺は成瀬を抱えながら、署内へと入った
女2人はケインくん達に夢中らしく、俺は
気付かれずに難なく行けた
俺の目線の先にあったのは
血溜まりに浮かぶドリーの姿だった
辿り着いたのは、豪邸という名に相応しい豪華な
家だった
入り口らしきところには、既にレダーと牢蓮が
立っていた
すると、ぐち逸がまたバイクに乗り、どこかへ
行こうとした
牢蓮が車を出し、アタシ達を乗せてくれた
ぐち逸からはまだOKと言われてないけど、勝手に
着いて行くことにした
背後から急に撃たれたかと思えば、ケインが
庇うようにして立ってくれていた
そう言う彼は、銃をまるで盾にするかのように
して持っていた
俺達の目線の先には、いつもの包帯が中途半端に
取れた芹沢が
殺意剥き出しでこちらを睨み立っていた
またポケットからナイフを取り出した彼女と、
ショットガンを構える彼女
更には、恐らく洗脳されてしまった芹沢
このまま隙を見せれば死ぬ。
勘だけど、そういう雰囲気が漂っているのが
分かる
冷たい風が吹き、木々が音を立て始めた
街を覆っていた黒い雨雲も、段々と無くなって
きたと思えば
隙間から月明かりが差し込んでくる
いつの間にか夜になった街は、美しいほどに
静寂に包み込まれている
…それを破ったのは、一台のバイクと車の音
だった













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。