ぐち逸の後を追い、辿り着いたのは北署だった
北署で個人医通知とかあんま聞かないけど…
なにがあったんだろ
道路には、警察ヘリが1台停まっていた
…すると
運良く、ケイン達と合流することができた
…てか、芹沢と音鳴は?
刃弐の言う通りその場に伏せると、柵の向こう側
から銃弾が飛んできた
…もしかして、もう今隣町のヤツと交戦中?
なら話は早いかも
俺はピストルを取り出し、構えた
2人の視線の先には、この前ゲーセンアジトで
俺に痛い目を見せたあの女がいた
どうやら足を怪我しているらしく、庇うような
立ち方をしている
ぐち逸は、患者を連れてバイクの元へ走ってきた
その患者に見覚えがありすぎて、声をあげて
しまった
俺は柵の向こうに敵がいることなんてお構いなし
に、ぐち逸の元へ向かった
担架で運ばれる音鳴の姿は、想像を絶する程の
ものだった
医療に関する知識は全くないが、少しでも
生きられる可能性が上がるようにと
俺はぐち逸に手を貸した
ぐち逸が通り過ぎる時に、見えてしまった
音鳴の腹がナイフで貫かれたままになっていた
ところを
芹沢…?
芹沢がどうかしたの?
刃弐に聞こうとした瞬間、また銃弾が飛んできた
そこに居たのは…
目の色が濁り、包帯が取れかけている芹沢だった
3人の治療を行なっている最中に、電話が
掛かってきてしまった
喋ってみるも、返事はなかった
今忙しいんだし、イタズラ電話ならやめてほしい
んだけど…
すると、とてつもなく声が震えているらだおが
俺の名前だけを呼んだ
そう聞くと、少し間を置いてらだおは話して
くれた
電波が悪くて聞き取りづらかったが、恐らく
「北署」と言っていたんだろう
入り口辺りまで来たとき、ATM付近にてつおが
居るのが見えた
こうして、俺とてつおはヘリで北署へと向かった













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。