第34話

34 退去
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2026/04/10 08:00 更新



  音鳴を北署の裏まで運び、周囲が安全であること
  を確認した




  俺は声を掛け続け、音鳴の意識が飛ばないよう
  尽力した




レダー ヨージロー
 音鳴…! 



  薄らと目を開け俺を見つめる姿は、どうも
  痛々しくてこっちまで辛くなってきた




鳥野 ぎん
 最低限の治療はできた、が 

鳥野 ぎん
 マズイな、このままだと… 

レダー ヨージロー
 じゃあ早く病院に….! 

鳥野 ぎん
 いや、まだ戦ってるだろうし… 

鳥野 ぎん
 そもそもヘリがあっちにある 
 時点で病院に搬送できない



  っクソ、どうすれば…




  早く音鳴病院に運ばなきゃいけないのに…!




空架 ぐち逸
 私、様子見てきましょうか? 

レダー ヨージロー
 っぐち逸…… 

鳥野 ぎん
 あ…ならてつお手伝って欲しいかも 

鳥野 ぎん
 中で今警察が2人ダウン 
 してるんすよ

空架 ぐち逸
 了解です 



  どうする…?




  このままここを離れて、夕コ達と共闘して




  一刻も早く病院に送れるようにするか…




  もしくは、ここで最低限の治療を続けるか




  …いや、多分ナイフは手術しないと抜けないし、
  このまま弱っていく一方になるか




  すると、ヘリのプロペラ音が聞こえた




  空を見上げると、警察ヘリが飛んでいるのが
  見えた




レダー ヨージロー
 増援か…? 



  ヘリは暫くホバリングした後、ゆっくりと地上へ
  降下していった




  …てことは、もう既に収束してるのか?




レダー ヨージロー
 …行こう、多分もう収束してる 

鳥野 ぎん
 OKっす 



  警察ヘリは基本的に生存メインだから、わざわざ
  危ない場所に着陸なんてしないはず




牢王 蓮
 あ、レダー! 

レダー ヨージロー
 終わった?これ 

牢王 蓮
 夕コさんがトドメ刺したよ 



  よかった。収束してたっぽい




  俺は救急ヘリの元まで来た後、鳥野さんから音鳴
  を受け取ろうとした




  …が




鳥野 ぎん
 レダーさん、鍵渡すんで運転して 
 くれません?

レダー ヨージロー
 …は? 

鳥野 ぎん
 貴方、ヘリレース2位だった人 
 でしょ?

鳥野 ぎん
 俺治療しながら運転なんてできない 
 し、頼めます?



  っえ……




  俺それ重窃盗とか付かない…?大丈夫?




  不安は大いにあったけど、音鳴を救う為だと
  思って




  すぐに鍵を受け取った後、ヘリを飛ばした




レダー ヨージロー
 俺これいいんスか…? 

鳥野 ぎん
 んー…分からん! 

鳥野 ぎん
 でもまぁ、事情説明したらなんとか 
 なりますよ。多分

レダー ヨージロー
 はぁ… 



  説得力のない説明に苦笑することしか
  できなかった












  ヘリをゆっくりと着地させ、運転席から降りて
  鍵をかける




  まだズキズキと痛む傷に気づかないフリをして、
  無理矢理体を動かした




  北署の入り口に着き、少し経った後、救急隊の
  ヘリが飛び立っていった




  運転していたのはどうも救急隊には見えなかった
  けど、とりあえず今はこっち優先だ。




切間 てつお
 警察の人ー!乗せてくれー!! 



  すると、入り口の方から患者を抱えたぐち逸と
  てつおが走ってきた




  2人の患者は、多分ドリーと力二なんだろう




切間 てつお
 急患急患!急ぎで頼む! 



オルカ トヴォロ
 …任せろ、! 



  撃たれたところが痛いせいであまり大きな声は
  出せないが




  てつおの期待に応えられるように、速く病院へ
  行こうと決意した




切間 てつお
 …てか、あそこの人達は? 

空架 ぐち逸
 彼等は車があるので恐らく 
 大丈夫です



  少しだけ見えただけなんだけど、あそこの人の
  中にケインが居た気がする




  多分868なのかな…?




  …って、ヤバイヤバイ…




  集中してないとすぐ事故りそうになっちゃう…




  他のことに気が逸れないように、しっかり
  しなきゃ



















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