国を象徴する、古今無双に才徳兼備な王子様。
オーキッド・K・ナイトレード
俺はそんなレッテルを貼られ、
商品のように国民の前に売り出された
俺はなんとしてでも、「王子」としてあり続けるために、全てを投げ打って努力してきた。
そんなありし日の落日。
ある噂が王都に舞い込んでくる。
甲高い声、いつも柔和な父様の乱暴に振れた声。
聞きたくない。
俺が悪魔なわけないだろ、俺は民の中心として、
・・・・・はぁ!?!?
俺は流刑に断罪された
抗って抗って、「家」の名前を守り続けた。
辺境に行っても、ハイクリフと共に元通りの立場に返り咲く方法を考えていた。
結局、少し前まで俺の目標は王宮に戻ることだった。
なんて言って、杏里を利用してまで。
そんな俺が憎らしい。
わからない。
俺にはジュリエットがわからない
愛する人?
もう奪われたさ
生?どうでもいい。
俺は.................
「家を捨てることができなかった」
...そしてそれは今も
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。