第55話

新たな味方?
1
2024/06/20 11:53
その後、数名が挙手をしすぐにジュリエットのオーディションは終了した。
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・・・・やばかったよな
????
やばかった。あれ、気品がなんていうか、もうナポレオンだった。
テント裏、数名の役者が雑談を繰り広げる
ステラ・ユハン
ステラ・ユハン
あれどうやったんだ?何か不正とか...!
入り込むだけじゃ不可能な何かが、、
????
えっ、、ユハンさん?
音もなくこの場に存在し、
急に話に混ざってきたのはステラ・ユハン
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
さて、やっぱり本人の経験なんだろうね。
????
団長!?
またもや、看板陣営が増えた

2人のやり取りに
下っ端役者はそろりと聞き耳を立てる
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
ほかの役柄だったら、あんなに素晴らしくなかったかもしれないな。高貴な位に生まれ、周りに抑圧され続けた夜蘭だからこそのジュリエットだったんだ。
ステラ・ユハン
ステラ・ユハン
・・・・何にせよ、団長、もっと広告だしてください。本番、荒れますよ。
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
あら、ユハンくんがあーゆータイプの人を認めるのって珍しいね...。でも
シャレゼネフは手を上げ、ふらふらと頭を振る。
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
お金がない...
ステラ・ユハン
ステラ・ユハン
....はぁ。
ユハンもやれやれと首を振り、
もう何度目かにもなるこの金欠発言を終わらせる
ステラ・ユハン
ステラ・ユハン
全く、何なんだあいつは...
その日、夜蘭のジュリエット座談は
陽が落ちても続いていた
_____

団員荘、『優劇』の扉が叩かれる
夜蘭
夜蘭
むっ、 
夜蘭
夜蘭
はーい!
歯磨きをすぐに終わらせ、
夕飯で離れているみんなに変わり客人の対応をと
玄関に歩む
????
・・・あのぅ
 扉越しに聞こえるのは、
どこか聞き覚えのあるような澄んだ声
夜蘭
夜蘭
はい、優劇荘ですが
????
えっ....え!?
????
かいちょっ、
返事をしても、何か外でもみ合って居るようで
なかなか玄関に入ってこない客人にしびれを切らし、
夜蘭から扉を開く

・・・、誰もいない
夜蘭
夜蘭
冷やかしか?
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
あれ、どーしたの?
夜蘭
夜蘭
 さっき誰か来てたんだけど....
団長はふうん、と苦笑いする

なんだ?俺の顔にゴミでもついてたか?

その後思い出したように話題振られる
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
ああ、俺今日うちで食べるから夜蘭も外で食べてきなよ。
夜蘭
夜蘭
えっ、...あーわかったよ。
じゃあウイトもいい飯食えよ。いってくる。
本当は1人で外に食べに行くことなどしたくなかったが、団長が俺を追い出したがっている節を感じ取り、足早に出ていく
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
はーい
ウイト・シャレゼネフはせかせかと外に駆け出す夜蘭を見送り、暫く待ってから何者かに話しかけた
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
・・・・彼、ほんとに魔力ないんだねぇ
それに反応したかのように、

ガサっ

と茂みがゆれる
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
・・・出てきなよ、夜蘭には秘密にしとくから
????
・・・
????
...どっ、どうしますか?
????
ぜったい人違いですって
????
なんにせよ...
ウイト・シャレゼネフ
ウイト・シャレゼネフ
全部聞こえてんだけどなぁ

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