※54話の「言ってもええ?」の一応つづきです。
®️なところはB面の方に続きとして出します。
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楽屋でメンバーがおる。
長尾の隣には恭平がいる。
俺は気づかれないように遠くから見守る。
💛「高橋くん、近いわ。」
💜「謙杜ぉ、寒いっ寒いねんっ」
💛「だいたい今日なんでそんな薄着で来てん?アホやん。」
💜「だー!やからぁ」
と長尾に恭平が抱きつくのをみて、イライラが募る。
やから言おうや……
長尾は俺たちのことをメンバーにもちゃんと言わん。
いや、正確には大吾くんと、丈くんにはバレてるような気がする。
いまのとこなんも言われてないけど。
長尾が言ってくれたんはこじけんやけ。
やから俺も大昇にしか言ってない。
もう二人を視界に入れたくなくて、丈くんのとこへいく。
🩷「丈くん〜」
💙「逃げてきたんか。」
🩷「えっ?」
俺は丈くんを後ろから抱きしめていて、驚いて横から丈くんの目を見る。
💙「好きなんやろ、謙杜のこと。」
🩷「丈くんやっぱわかってたんや。」
💙「言ってはないん?」
でも丈くんは付き合ってるとはわかってなかったから、言っていいか迷ってしまう。
🩷「告白してええの?」
💙「まぁ、そやなぁ。グループは運命共同体やから、その、覚悟があるならええんちゃう?」
俺は付き合ってるの濁したことに罪悪感を覚える。
気まずくなるとかは多少考えたけど、覚悟とか言われてドキドキする。
長尾を一生離さない覚悟はあるけど。
💙「謙杜って隙ありそうにみえてぜんっぜんないからな?まぁ、せいぜい頑張り〜」
丈くんは俺の腕を振り解き、どこかへ行ってしまった。
──────
仕事終わり、二人きりの部屋。
🩷「なぁ、丈くんには言おうや。」
💛「えぇ?!絶対ええ顔せんよぉ。
丈くんはいまりゅちぇに貢いでんねん。
俺たちみたいな純愛は理解できひん!」
🩷「はぁ?」
たしかに丈くんは流星くんと仲良しやけど、貢いでるって頭はなかったわ。長尾ってどういう思考しとんねん。
まぁ、俺らは純愛やけど。
🩷「じゃあ大吾くんは?」
💛「なぁ?わからんの?そんなん言ったら、俺大吾くんに狙われるやん。」
🩷「ハァ?!」
💛「みっちーとうまく行かんかったとき、きっと俺にしときぃ?って言われんで?」
🩷「長尾、それ本気で言ってるん?ヤバいやつやな。」
長尾はあからさまに舌をぺろってするから、わざと言ってんやってわかる。
🩷「なんで?じゃあ恭平には言おうや。同期やし。」
💛「あぁ、今日高橋くんじゃれてきたんおもんなかったんやろ?わかってたけど、どうもできんやん!」
🩷「……わかってたんや。」
💛「みっちーやって、丈くんにデレデレしてよかったやん。」
🩷「……ごめん。みてらんなくて。」
それを考えると俺の方がひどいなといまさら思う。
ガチに反省していると、長尾が、
💛「落ち込んでるん?みっちー?」
と顔を覗き込んでくる。
俺はごめん。と言いながら長尾をだきしめた。
お風呂上がり、同じシャンプーの匂いに、すこしだけ心がほぐれて、大きく息を吸い込む。
💛「みっちー?」
🩷「俺、誰かに言いたいの、すこしでも認めてほしいんかな。俺たちのこと。」
💛「気持ちはわかんで?」
と長尾は俺の後頭部を抱きしめながら撫でてくれる。
🩷「長尾ぉ、好きや。」
💛「好きやで、みっちー。」
俺がたまらず長尾の首筋にぐりぐり顔を埋め、キスを落とすと、長尾も同じようにキスをしてくれる。
「みっちー、今日アレ、やってもええよ。」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。