俺は列車に戻り、没収されていた自分のアイテムを回収した。ファマスは列車外で見張り番をしている。
没収されていたアイテムは、スマホ。
俺はこれ以外のアイテムを持っていなかった。
全部騎兵隊に渡したのだ。
そしてスマホで取り敢えず、東京の知人に連絡してみることにした。今の状態ではここから一歩も動けないんでね。
俺は電話を切り、列車の外のファマスの元へ戻った。
─────────数日前。
追放までの1週間は、街を歩いても良いとされていたので、俺は帝国の自分のいた街をぶらりぶらりと歩いていた。
そんな中、元隊員の男─────
ギークが、俺に話しかけてきた。
ギークはそう言って、俺に計画の全容を話してきた。俺はもちろんその話に乗り……
現在に、至る。
……どうやら新手が来たようだ。
ごつごつとした鎧を着て、仮面を着け、槍を装備している魔人のような男だ。
兵隊長か何かか?
剣を引き抜き、男に近づいて胴を切る。
脆い……異能力者ではなく、そこまで
"レベル"が高いわけでもないようだ。
レベルとは、人間の総合力のこと。
身体能力、異能力、魔法……全てを加味した物をレベルと呼ぶ。
……おっと。
魔法というのは、2つに分けて"女神魔法"、"悪魔魔法"の2種類がある、RPGなどでよく使われる火や水を発生させる物だ。
"女神魔法"は俺たち人間のうち、女神やその仲間の血を引き継ぐ物が使える魔法。魔力の類いを必要とせず、その気になれば連発も可能な代物だ。
"悪魔魔法"とは、モンスターや悪魔が使う魔法の事。女神魔法と大差はないが、どうやらこちらは魔力と呼ばれる物を必要とするらしい。
曖昧だって?そりゃあそうだ。なんせ"悪魔魔法"は俺たちには使えないからな。
昔の帝国の人には使える人もいたらしいが。
レベルや魔力は「悪魔召喚プログラム」と呼ばれる物を通して確認する事が出来る。誰が作ったのか不明な上、一部のスマホにしか登録されていないプログラムであるため、今ではロストテクノロジーの一つとして数えられている。
レベルに関しては一般の人はわからずとも、持っているガーディアンズの人間や帝国の者に頼んでスマホを貸して貰えば確認出来る。俺はそれでここに来るまでに一度確認している。
俺のレベルは16。まぁ、普通の数値だ
ちなみにレベルの基準の参考として例を挙げると、一般的な訓練を受けた陸軍軍人のレベルが3。ライオンが4。今前にいる部隊長らしき奴が恐らく……7。
そして、ガーディアンズ組織の一般兵クラスのレベルが平均11.5らしい。
男が槍を振り下ろしてきたが、動きが遅いので普通に避ける。ファマスが手に銃弾を撃ち込んで槍を弾き、俺が男の右腕を斬り飛ばした。
俺は真っ二つに男を斬った。男は声も上げずに倒れていった。
とにかく今は、援軍待ちだな。
━━━━━━━━さて━━━━━━━
こちらギーク、ただいま━━━━━━━━
トランシーバーの向こうの人間へ、やんわりとした声を掛ける男。
金髪で、全体的にふわりとした、左の襟足が長めに伸びている、特異な髪型をしている、黒いスーツを着た青年。
───────その男、ギーク。
─────────本名を中原有馬という。
もう一つの反逆の意志が、動き出したようだ。
to be continued…















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。