ギーク率いる一行は、騎兵隊のリーダーわどるどと、騎兵隊の有力者まちゃかりを加えた3人の突撃隊。ビッキーが行動を開始するのと同時に行動を開始した。
彼らは帝国の封鎖区画の、別の路線が通る区画の通路へ侵入していた。侵入方法はビッキー達と同じだが、こちらは少々手荒で、何箇所も破壊しながら強奪していた。ちゃんと賊っぽさが出ている所は、ギークの性格による物だろう。
彼は割とキレやすいのと、頭が良いのに考えるのを面倒臭がる傾向がある。後口が悪く、煽りが得意。
ギークとわどるどとまちゃかりは通路を走り出していく。途中の敵兵には目もくれず、標的に向かって突き進んでいく。
当然そんな事をすれば撃たれるのは自明だが…
ギークは兵隊達からの銃撃を蹴って撃ち返していく。それも、何処に飛んでくるかわかっているかのように、全てを。
兵士達は銃の引き金を弾き、弾を撃ち続ける。
しかしギークは一つの動作ごとに何十発もの弾を弾き、兵士を跳弾で殺していく。
わどるどがぷくっと頬を膨らませる。
兵士達が一目散に逃げていった。
ギーク達がまた走り出そうとした、その時。
突如、封鎖区画中に大きな雄叫びが響き渡った。獰猛で野蛮な、獣の雄叫びが。
それは人工的な叫びにも聞こえたが、それでも区画全体を響き渡る大きな物だった。
とギークが言った直後、ギーク達の目の前に巨大な影が降ってきた。足場が揺れる程の巨大な物が。
影は、四足歩行の肌が白く、頭に刃を付けた獣だった。その威嚇するような目が、ギョロリとギークを睨みつける。
獣……もといベヒーモスは、こちらに威嚇をするように雄叫びを上げる。
ギーク達がベヒーモスとの戦闘を開始した頃、"カードゲーム連合"という組織の幹部、flatが、アフリカのサハラ砂漠でとある調査を行っていた。
その調査とは、古代生物の調査。
かつて草原であったとされる地域から出土した古代生物の化石や骨などの調査である。
復元された物の中には、この世のものとは思えないほど巨大な亀や、伝説上の存在だった獣などがあり、神話の信憑性を大いに高めている。
……とまぁ、そんな化石がよく出る場所に、突如大きな穴が空いたとの報告があったので、flatが調査を行う事になったのだ。
flatは報告にあった場所に着くと、ゆっくり下を見下ろす。するとそこには 地面が見えている穴があった。
flatが振り向いた。
ギークがベヒーモスの顔を右足で蹴る。
ベヒーモスは左の前足でギークを弾き、
四つの足を使ってまちゃかりとわどるどに向かって行く。
向かってきたベヒーモスの眉間に、
まちゃかりは右手でストレートパンチをお見舞いした。ベヒーモスはそれでも彼らを捕食せんとまちゃかりを押す。まちゃかりも対抗するが、獣の力に耐えきれずジリジリと後ずさる。
ギークはベヒーモスの左後ろ足を左手で掴み、
徐々に持ち上げていく。
そしてベヒーモスを裏向きにすると、地面に思い切り叩きつける!!
ギークのその一言のすぐ後、
ベヒーモスは音も立てずに動かなくなった。地面にヒビが入っている。
ベヒーモスの下の地面が割れ、
下へ真っ逆さまに落ちていった。
to be continued…















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。