第4話

scene.3 もう一つの反逆
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2023/09/05 12:31 更新
ギーク率いる一行は、騎兵隊のリーダーわどるどと、騎兵隊の有力者まちゃかりを加えた3人の突撃隊。ビッキーが行動を開始するのと同時に行動を開始した。

彼らは帝国の封鎖区画の、別の路線が通る区画の通路へ侵入していた。侵入方法はビッキー達と同じだが、こちらは少々手荒で、何箇所も破壊しながら強奪していた。ちゃんと賊っぽさが出ている所は、ギークの性格による物だろう。

彼は割とキレやすいのと、頭が良いのに考えるのを面倒臭がる傾向がある。後口が悪く、煽りが得意。
ギーク
ギーク
メリットなんてねえよ。
この先に進むならたか括ったほうがいい。
ギーク
ギーク
俺達は、先に進むだけ。復讐の先の事はまだ考えなくて良い。俺はちゃんと考えてるが
我らは……まだ、この戦いの先はまだ見据えていない。……まずその前が大変だからな
ギーク
ギーク
ああ。だからあんたに頼んだんだ。よろしく頼むぜわどるどさんよ
わどるど
わどるど
任せてくれ。何年も準備したんだ。ここで決着をつけて見せるさ
まちゃかり
まちゃかり
おうよ!俺だって長い事戦い続けてきてんだ!!任せてくれ!
ギーク
ギーク
頼もしいな。……時間だ、行くぞ!
ギークとわどるどとまちゃかりは通路を走り出していく。途中の敵兵には目もくれず、標的に向かって突き進んでいく。
兵士
敵だ、敵がいるぞっ!?
兵士
撃て、撃てーっ!!
当然そんな事をすれば撃たれるのは自明だが…
ギーク
ギーク
おせぇよ!!
ギークは兵隊達からの銃撃を蹴って撃ち返していく。それも、何処に飛んでくるかわかっているかのように、全てを。
兵士
なっ、なんだぁ!?
ギーク
ギーク
重力の前には銃は意味をなさない……
異能なしで俺に銃弾を当てれるのはファマスくれーだ
兵士
こ、この化け物めが!!
兵士達は銃の引き金を弾き、弾を撃ち続ける。
しかしギークは一つの動作ごとに何十発もの弾をはじき、兵士を跳弾で殺していく。
わどるど
わどるど
ふふっ。爽快だな。
ギーク
ギーク
そうかぁ?そんなに気持ち良いもんでもねえだろ
まちゃかり
まちゃかり
あー、わどさんちょっと壊れてっから、あんま気にすんな
ギーク
ギーク
……おまえ……本人の目の前で……
わどるど
わどるど
そうだぞ。酷いぞまちゃかり君
わどるどがぷくっと頬を膨らませる。
まちゃかり
まちゃかり
いやそんな顔されても、事実でしょ
ギーク
ギーク
おいおいおい……
わどるど
わどるど
まぁ、それはそうだな!
ギーク
ギーク
えっ
まちゃかり
まちゃかり
でしょ?
兵士
ひっ!ひぃぃぃぃぃっ!!なんだこいつらぁ!!
兵士達が一目散に逃げていった。
まちゃかり
まちゃかり
どーすんだあれ。追うのか?
ギーク
ギーク
なわけあるか。今は急いでんだ。……それに、あの中には嫌々やってる奴もいるだろうしな
まちゃかり
まちゃかり
OK
ギーク達がまた走り出そうとした、その時。
突如、封鎖区画中に大きな雄叫びが響き渡った。獰猛で野蛮な、獣の雄叫びが。

それは人工的な叫びにも聞こえたが、それでも区画全体を響き渡る大きな物だった。
ギーク
ギーク
ん!!なんだ!?
まちゃかり
まちゃかり
うぉっ、マジか!!
今のってもしかして……
わどるど
わどるど
ギーク、出番だ。これは恐らく敵の飼っているモンスターの鳴き声だ
ギーク
ギーク
んん!!?飼ってる!!?聞いたことねぇぞそんな話
わどるど
わどるど
……恐らくは"ベヒーモス"だな。しかしあれは伝説上の獣だった筈だが
ギーク
ギーク
……王の時代に絶滅したっつー、あれか?
わどるど
わどるど
……恐らくは
ギーク
ギーク
……ちっ。まぁ、見てみねえとわからねえな
とギークが言った直後、ギーク達の目の前に巨大な影が降ってきた。足場が揺れる程の巨大な物が。

影は、四足歩行の肌が白く、頭に刃を付けた獣だった。その威嚇するような目が、ギョロリとギークを睨みつける。


まちゃかり
まちゃかり
……で、どうだ?見た感想は







ギーク
ギーク
デカッッッッッ!!!!!
わどるど
わどるど
お、大きい……。こんな大きさの獣が、くじら以外にまだいたのだな
まちゃかり
まちゃかり
いや、まだいたってかなんらかの方法で復活したんじゃ?どう考えてもこれが発見されないわけはないしよ
ギーク
ギーク
……まぁそうだろう。……とにかくその話は後にして、今は……
獣……もといベヒーモスは、こちらに威嚇をするように雄叫びを上げる。
ギーク
ギーク
……こいつをブッ潰すぞ!!
ギーク達がベヒーモスとの戦闘を開始した頃、"カードゲーム連合"という組織の幹部、flatが、アフリカのサハラ砂漠でとある調査を行っていた。







flat
flat
あっちぃ〜〜〜〜〜なんだよここ
その調査とは、古代生物の調査。
かつて草原であったとされる地域から出土した古代生物の化石や骨などの調査である。

復元された物の中には、この世のものとは思えないほど巨大な亀や、伝説上の存在だった獣などがあり、神話の信憑性を大いに高めている。


……とまぁ、そんな化石がよく出る場所に、突如大きな穴が空いたとの報告があったので、flatが調査を行う事になったのだ。
flat
flat
この辺だったよなぁ、たしか
flatは報告にあった場所に着くと、ゆっくり下を見下ろす。するとそこには 地面が見えている     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・穴があった。
flat
flat
ここは砂漠だぞ?こんな地面が丸見えの穴が出来るわけねえじゃん。……てことはあれか、異能か
flat
flat
地面を掘る……いや、
「空間内の物をくり抜く」能力か。
これは厄介だな
flat
flat
くり抜いたものは恐らく生物の化石だな。
わかるのはそんくらいだが、まぁ情報にはなるだろう。……なぁ?


flatが振り向いた。



flat
flat
太宰治さん







ギーク
ギーク
どりゃあっ!!
ギークがベヒーモスの顔を右足で蹴る。
ベヒーモスは左の前足でギークを弾き、
四つの足を使ってまちゃかりとわどるどに向かって行く。
まちゃかり
まちゃかり
わどさん下がれ!!
わどるど
わどるど
っ…


まちゃかり
まちゃかり
おらっ!!
向かってきたベヒーモスの眉間に、
まちゃかりは右手でストレートパンチをお見舞いした。ベヒーモスはそれでも彼らを捕食せんとまちゃかりを押す。まちゃかりも対抗するが、獣の力に耐えきれずジリジリと後ずさる。
まちゃかり
まちゃかり
ぐ……!……おいギーク!!テメェまだ倒れてんのか!!!
ギーク
ギーク
んなわけ……ねぇだろっ!!
ギークはベヒーモスの左後ろ足を左手で掴み、
徐々に持ち上げていく。
そしてベヒーモスを裏向きにすると、地面に思い切り叩きつける!!
ギーク
ギーク
うぉぉぉぉぉらァァァァァァ!!!!!
ギークのその一言のすぐ後、
ベヒーモスは音も立てずに動かなくなった。地面にヒビが入っている。
ギーク
ギーク
俺の異能力は重力操作……。
触れた対象の重力を操作する事が出来る

テメェがいくら重かろーが、重力を調整してやりゃ持てるし、浮くんだよ。
ギーク
ギーク
テメェがいくら太古の生物で、
俺達が知らねぇ特性を持っていたとしても……
俺達は昔の人間より優れた力を持ってる。
これだけは絶対の真実だ。曲げられねぇ。
俺達は進化してる。……何千年もかけてな
ギーク
ギーク
じゃあな。古代生物。
今度はもう少し現代に適応出来るといいな
まちゃかり
まちゃかり
やめろよ。適応したら相当厄介だぞそいつ
ギーク
ギーク
……ハハッ、それもそうだな
ベヒーモスの下の地面が割れ、
下へ真っ逆さまに落ちていった。
ギーク
ギーク
先を急ごうぜ。
メインはこんなんじゃあねえからな
まちゃかり
まちゃかり
そうだな!
わどるど
わどるど
ああ。
我々の目指す物は、この先にある







ギーク
ギーク
待ってろよ、kun



to be continued…

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