第6話

6
6
2024/06/05 03:00

そして土曜日。



キヨside

キヨ
もう許してくれてもいいんじゃないですかねぇ
あなた
先にガキとか言ったのはどこのどいつでしょうか



まだご機嫌斜めです。

ふつーだったらすぐ許してくれるのに...やりすぎたか?


.....謝った方がいい、よな。

このまま動画撮るのもあれだし...。


キヨ
えっとぉ、あなたの活動名さん?
あなた
なに、さん付けなんかして

あなたの活動名の声が、いつもより冷たい。


これはやっぱ相当キレてんな。



キヨ
...その、ごめん。
ガキとか、ふざけてても、嫌な気持ちになるもんな
キヨ
ちょっと、大人なのに、配慮が足りなかった


俺は俯いて、あなたの活動名の返事を待った。


久しぶりにこんな空気になって、少し気まずかった。















あなた
んふふw












は?











あなた
んははははwwwいいよ全然w怒ってないよwww
キヨ
え、は、怒ってない、のか?

俺は素っ頓狂な声を出した。


キヨ
めっちゃ笑ってるし...
あなた
だって、んふふw結構深刻そうに言うからwww

その後もあなたの活動名は笑い続けた。



笑っている時も、長い黒髪は綺麗に揺れていた。




俺は、騙されたことに少し拗ねていた。




あなた
はぁー久しぶりにこんな笑ったかもw
キヨ
そりゃあ、良かったな

表面上では少し拗ねているように見えるが、こう見えてあなたの活動名が怒っていなかったことにとても安心しているのだ。




本当に怒っていて、もし嫌われでもしたら....メンヘラ発動しちゃうかも。





あなた
いやーあの時はまぁイライラしたけど、流石にそれくらいでガチギレはないよw
キヨ
ふーん...


俺は素っ気ない態度をとった。



あなた
も〜、先にやったのはどっちだよ。まったくぅ



あなたの活動名は座っていたソファーから立ち、床で正座していた俺に近づいてきた。





あなた
よしよし、ごめんね。ちょっとからかってみたくて
キヨ
ッ、頭撫でんな...!


俺は俯いた。きっと顔がとんでもなく赤くなっていることだろう。




あなた
んふふw照れてるww
キヨ
照れてねぇ......///

俺は手を弱い力で払い除け、そっぽを向いた。

あなた
動画撮る前にトイレ行ってくるね〜



あなたの活動名は部屋を出た。









なんか、弄ばれてる感じがする...悔しいッ////!!
キヨ
...クソっ、調子狂うわ///






プリ小説オーディオドラマ