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第1話

1. 復讐劇の始まり
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2023/07/08 09:15 更新
それは、佐藤と一緒に遊んだ日の帰りのことだった
佐藤くん
佐藤くん
カイくん、今日はありがとう!楽しかったよ!
カイくん
カイくん
ああ、俺も楽しかった。
佐藤くん
佐藤くん
もう、結構暗いしカイくん気をつけてね!
カイくん
カイくん
うん。てか佐藤俺が送った方が良いんじゃないか?
佐藤くん
佐藤くん
いや、悪いよ!僕も気をつけて帰るから大丈夫!
カイくん
カイくん
そっか、じゃあまたな。
佐藤くん
佐藤くん
うん!またね~!
佐藤が夜道に消えていく
カイくん
カイくん
さて、俺も帰るか…
とその時
聞きなれた声の悲鳴が聞こえた
カイくん
カイくん
この悲鳴…佐藤か!?
そして、俺は悲鳴の聞こえた方に無我夢中で走った
佐藤くん
佐藤くん
うぅ…
カイくん
カイくん
佐藤!!!
そこには、包丁が刺さったまま血を流して倒れている佐藤の姿があった
カイくん
カイくん
佐藤!大丈夫か!?
佐藤くん
佐藤くん
か、カイくん…
カイくん
カイくん
今すぐ救急車呼ぶから、耐えてくれ…!
それから数分後に救急車が到着し、病室に着いたが…
佐藤くん
佐藤くん
ご、めん…僕、もう無理かも…
カイくん
カイくん
そんなこと言うなよ…!まだ、お前とは一緒に居たかったのに…
佐藤くん
佐藤くん
僕だって…カイくんとまだ、一緒に居たいよ…
そう言っている間にも佐藤の心拍数がどんどん少なくなっていく
カイくん
カイくん
佐藤…!俺を置いてかないでくれよ…!
佐藤くん
佐藤くん
泣かないでよ…カイくん…
佐藤くん
佐藤くん
…時間がないみたいだから、最後に、言わせてほしいな…
佐藤くん
佐藤くん
カイくん…大好きだよ、今まで、ありがとう…
そう佐藤が静かに告げ、目を閉じた
それと同時に佐藤がこの世を去ったことを表す機械音が病室に鳴り響いた
カイくん
カイくん
佐藤…!
しばらく俺は泣いていたが、涙が止まるとその代わりに
『なんで佐藤がこんな目に会わないといけないんだ』
『絶対に佐藤を殺した奴を殺してやる』
といったどす黒い感情が心の底から溢れ出てきた
カイくん
カイくん
何をしてでも、復讐してやる…!
それが俺の、《復讐劇》の始まりだった

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