猫猫が里帰りから帰ってきてから数ヶ月。
彼女とはちょこちょこ会ってはいるもののまとまった時間は取れていない
あの子もあの子でとやかくいろんな事件に巻き込まれているみたい
忙しいはずの猫猫が突如私の元に相談があるとやってきたのだ
わざわざ水晶宮の前まで来て
里樹妃の毒殺未遂事件に伴って関係者一族が大量解雇されているらしい
猫猫の養父である羅門が関係者だったとして、猫猫も解雇対象者だったらしい
あんな猫猫を気に入っている彼が辞めたくないという彼女を辞めさせるわけがない
せっかく唯一仲良くできる友達ができたのに
失いたくない
あ、そういえば
簪があれば後宮を出られると聞いた
梨花様にお願いするのは気が引けるけど…
彼女なら
皇太后様は私が行くとすぐに受け入れてくれて
居間へと招待してくれた
皇太后様は苦笑いっぽく微笑んでいる
それに反して私は顔を顰めた
少し困ったような顔をした後、皇太后様は外出の許可をくださった
3日後、宣言通り私は花街へきた
この甘ったるい香り
妓女があちらこちらから顔を出している
花街もまた、後宮に似ている
馬車を出してもらった武官にお礼を言うと、私はそのまま花街を歩き出した
せっかくだからということで話を聞いた梨花様が化粧をしてくださった
外出用の侍女の服を身につけ、明るい姿で花街を歩く
猫猫がそばかすをつける理由
裏路地に連れ込まれないため
手を掴まれそうになったその時、代わりの誰かが手を掴んできた
彼女に連れられて急いで緑青館へと向かった
元々行くことを伝えていたのもあって猫猫は待っててくれたみたい
緑青館に入ると、館長らしき人の所まで案内された
そのおばあさんは私の事を下から上までじろじろと見始めた
いや、反応に困るって!!
おばあさんははっと思い出したように言った
え、なになにどういうこと?
猫猫は全てを分かりきったようにげっそりとしている
薬には目がない彼女
あーああんな嫌そうにしてたのに
私はあまりやりたくないな…妓女体験なんて
妓女体験、はじまり
🌱











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。