第8話

7. 1度の別れと2度の出会い
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2026/06/29 08:24 更新


猫猫が里帰りから帰ってきてから数ヶ月。


彼女とはちょこちょこ会ってはいるもののまとまった時間は取れていない
あの子もあの子でとやかくいろんな事件に巻き込まれているみたい

あなた
それで、話したいことって何?


忙しいはずの猫猫が突如私の元に相談があるとやってきたのだ

わざわざ水晶宮の前まで来て
猫猫
あなたの下の名前…あのさ
猫猫
解雇されちゃった



あなた
え??



里樹妃の毒殺未遂事件にともなって関係者一族が大量解雇されているらしい


猫猫の養父である羅門ルォメンが関係者だったとして、猫猫も解雇対象者だったらしい
あなた
やめたくない、って壬氏様には言わなかったの?
猫猫
やめたくないと打診したんだけどね
あなた
絶対それ言葉足らずだって…

あんな猫猫を気に入っている彼が辞めたくないという彼女を辞めさせるわけがない
猫猫
あなたの下の名前ともお別れかなぁ…
あなた
〜っ…


せっかく唯一仲良くできる友達ができたのに

失いたくない



あ、そういえば
あなた
猫猫、花街に遊びに行ってもいい?
猫猫
えっ?
猫猫
遊びに来るようなところじゃないとも思うけど…
あなた
いーの!私が行きたいだけ

簪があれば後宮を出られると聞いた

梨花様にお願いするのは気が引けるけど…



彼女・ ・なら



猫猫
まあ、せっかくだし
猫猫
露天の串焼き、食べさせてあげるからね
あなた
やった!猫猫もう今日解雇なんでしょ?なら3日後辺りにいくね
猫猫
うん、まってる


皇太后
まあ。後宮を出たいの?
あなた
解雇された友人の元へ行きたいのです
皇太后
貴方がそんなふうにお願いしてくれるなんて…嬉しいわ


皇太后様は私が行くとすぐに受け入れてくれて

居間へと招待してくれた
皇太后
せっかくなんだから、私の妹・  ・  ・にも会いにいったら?

皇太后様は苦笑いっぽく微笑んでいる

それに反して私は顔をしかめた
あなた
いえ、母親・  ・は好きではないので

少し困ったような顔をした後、皇太后様は外出の許可をくださった








あなた
おおお〜っ!

3日後、宣言通り私は花街へきた


この甘ったるい香り


妓女があちらこちらから顔を出している


花街もまた、後宮に似ている

あなた
ここで大丈夫です。ありがとうこざいます

馬車を出してもらった武官にお礼を言うと、私はそのまま花街を歩き出した

せっかくだからということで話を聞いた梨花様が化粧をしてくださった

外出用の侍女の服を身につけ、明るい姿で花街を歩く
花街の住人
おい、嬢ちゃんこっち来なよ
あなた
…!
猫猫がそばかすをつける理由


裏路地に連れ込まれないため
あなた
(呑気に化粧してる場合じゃないじゃん!)


手を掴まれそうになったその時、代わりの誰かが手を掴んできた
猫猫
あなたの下の名前!
あなた
猫猫!!

花街の住人
チッ取り逃したか
猫猫
早く、緑青館はこっちだよ

彼女に連れられて急いで緑青館へと向かった





あなた
あ、ありがとう猫猫…
猫猫
あなたの下の名前、可愛いんだから化粧して一人で歩いちゃだめだよ


元々行くことを伝えていたのもあって猫猫は待っててくれたみたい

緑青館に入ると、館長らしき人の所まで案内された
やり手婆
おや猫猫、そいつは誰だい?
猫猫
私の友達だよ
あなた
初めまして、あなたの名前(漢字表記)です

そのおばあさんは私の事を下から上までじろじろと見始めた
やり手婆
ふん、いい顔と体つきをしてるね。うちで働くかい?
猫猫
婆ちゃん、勧誘はやめて
あなた
あ、あはは…


いや、反応に困るって!!
やり手婆
ふん、そうだそうだ

おばあさんははっと思い出したように言った
やり手婆
実は今日は団体客が来るんだがあいにく妓女が何人か風邪をひいていてね。人手が足りないんだよ
やり手婆
猫猫の薬じゃ、治っても明後日だからね
猫猫
げっ


え、なになにどういうこと?


猫猫は全てを分かりきったようにげっそりとしている
やり手婆
個人で客を取れとは言わないさ。ちょっとお手伝いをしてくれよ。バイトだと思ってね
やり手婆
さすがにただは可哀想だから猫猫はいい薬草でもあげようか
猫猫
っ!仕方ないな…まあやってあげてもいいけど

薬には目がない彼女

あーああんな嫌そうにしてたのに


私はあまりやりたくないな…妓女体験なんて
やり手婆
おまえは…何が好きなんだい?
あなた
私は…天文が好きです
やり手婆
ふん…星のこよみでもいるかい?
あなた
やります。よろしくお願いします。




妓女体験、はじまり
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