チェウォンの説得のおかげで
ヘソンさんも折れてくれた。
先手を打っておこうと、チェウォンは早速
マキとギョンヒを呼び出してくれた。
怪しがりながらも、マキの顔は
この状況をしっかり楽しんでいる表情だ。
ヘソンさんとも知り合いらしく、
来るなり談笑し始めた。
そしてそれと時を同じくして
騒々しい足音とともにギョンヒが現れた。
ここから1番遠いオフィスから走ってきたらしく
息を切らせている。
彼女も完全に面白がっている…。
こうして強力な助っ人を得た私は
そのままシステム部に残り、作業に
かかりきりになった。
途中、自分のデスクにいつまでも
戻らない私を心配したジョンハンから
何度かカトクが来ていたけれど、
それも未読スルーして
とにかく作業に集中した。
そして終業間際、ついに…
答えが、出た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。