いくらお菓子が私の大好きなやつで、
ちょうど今日ストックが切れてガッカリしてたやつだとしても....!!!!
春くんの問いかけで、お菓子を食べてい手が止まる
そういえば、付き合うとかそういう話はされなかった気がする...!
春くんのシャンプーの香りが私の鼻をくすぐったと思えば、
気づいたら顔が近づいていて___
チ"ュッ
首元にチクリとした痛みが走った
そう言って春くんは、唇をペロッと舐めて笑った
春くんの細い指が私の頬に触れる
何かを呟いた後、ポケットに手を突っ込んで去って行く背中をぼーっと見ていた
首元のキスマの意味は、
_____『あなたが欲しい』
結局昨日は集会をサボって、マイキーくんと顔を合わせないまま今日の集会を迎えた
本当はマイキーくんと話すのが気まずくて、居留守しちゃっただけ。
春くんの言ってたこと、信じた訳じゃないのに....
急に横からひょこっと出て来たのはマイキーくん
『お前のことは別に好きじゃねぇってこと』
春くんの声が頭にこだまして、胸の中の不安を掻き回す
春くんの言葉で簡単に乱される私は、
やっぱり子供かな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。