私の隣にいるイザナは下にいるみんなを見下ろしながらそう確信したように言う
…私はイザナを殺るために、ここに来たのに
下にいる兄さん達から、目が離せなくて
また、捕まってしまうのかな
また、私を置いていくのかな
もし捕まっちゃったら
次は、いつ
会えるのかな。
そう考えただけで、胸のざわめきが治まらない
あんなに嫌いなのに
あんなの、兄さんだなんて思いたくないのに
下にいる兄さん達はソウヤ君と八戒君と闘っている
…強い。素直にそう思った
今の状況はどう見ても兄さんたちが優勢で
竜胆に足の骨を折られたソウヤ君は使い物にならないと八戒君に兄さんたちのヘイトが向く
2人は八戒君を集中攻撃し、竜胆が八戒君を動けなくさせているところを蘭が警棒で叩き続ける
私は我慢できなくて、わざわざイザナの元まで登ったが、下に降りて兄たちの元へ駆け寄る
突然ソウヤ君が泣き出し、私の声は被さって届かなかった
いつも怒り顔のソウヤ君が泣いているのは普通の事ではなくて
泣き声が治まったと思えば
涙を流しながらゆらりと立ち上がるソウヤ君がいて
…うそでしょ、足の骨、折られてたのに
兄さん達は背後にいる私には気づいていない
目の前にいる"河田ソウヤ"に集中していた
それでもソウヤ君はふらふらと歩いて竜胆に近づく
…なにか、おかしい
蘭はソウヤ君をじっと見つめ、何も言わない
そういって竜胆はソウヤ君にタックルを仕掛ける
速い…、
でもソウヤ君は動かなかった
ソウヤ君がそう言い放つと、竜胆の顔面を素早く殴り
竜胆は倒れた
__ドゴンッ
素早い動きで蘭の顔面も殴り
2人は気絶して倒れた
………あの兄貴を、
あんな一瞬で…
こんなに近くにいて、ずっと見てたのに
動きが、分からなかった。
速すぎて、目で追えなかった
そう望月はソウヤ君の肩に腕をかける
するとまた
瞬く間に望月は床に倒れ、ソウヤ君がまた顔面を殴って倒していた
泣いてしまうとリミッターが外れていつものソウヤ君じゃなくなってしまうようだね…
凄いじゃないか、ソウヤ君
これを知っていたから、ナホヤ君は泣かせないようにしていたのか
次は武藤君がソウヤ君に近づき、自慢の投げ技を仕掛ける
それでも、ソウヤ君はまた勝ってしまった
ソウヤ君の活躍により、私たちの士気も上がってきた
そろそろ、私も活躍しないとなぁ。
そう言うと武藤君はソウヤ君目掛けて短刀を振り回す
それを庇った花垣君が次は狙われる
武藤君を制御したのはオッドアイの天竺の人
たしか…鶴蝶…、だったかな
鶴蝶?さんは武藤君のみぞおちを殴り、
そう言った














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。