第30話

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2020/08/19 12:02




















侑 side












男子:お,侑やん。誰かと待ち合わせか?



侑:おん。人待ってんねん




男子:何時に来んの?来るまで一緒に回るか?




侑:いや平気や。ありがとなぁ









- 8月4日 花火大会

俺は部活を終えて公園に来ていた

周りは花火大会へ行く人達で賑わっとった



















侑:………仕事,終わらんかな………






















- 時刻は19時を過ぎとった

あなたから連絡は無い

終わったら連絡する言うてたから

まだ仕事が終わらんのかもしれん

今終わって向かったとしても

確実に花火の時間は過ぎてまう

せやけど____何故か帰ろうとは思わんかった






















侑:………はぁ………



















- 正直来てくれるとは思わんかった

去年も一昨年も一緒に過ごした花火大会

そして丁度いいタイミングで京都で撮影

俺はどうしても____あなたと過ごしたかった


























侑:………もう無理か



















- 時刻はもう少しで20時になろうとしとった

未だにあなたから連絡はない

仕事が終わらんかったのか

それともやっぱり俺に会いとぉなかったのか

どちらにせよ____こうなったのは俺のせいや



































あなた:宮くん!!!!




侑:………え………?





















- 丁度20時になった時

目の前に黒い車が止まった

その中から出てきたのは

浴衣に身を纏った____あなたやった













あなた:遅くなってごめんなさい……!




侑:え?あ,いや………




あなた:…………?












- 仕事が終わったっちゅー連絡も無かったから

正直来てくれるとは思っとらんくて

あなたの急な登場に驚きが隠せんかった












あなた:携帯充電切れちゃって連絡出来なかったの




侑:え………?




あなた:17時には仕事終わって向かってたんだけど渋滞にはまっちゃって………













- そうやったんや

でも____ちゃんと会いに来てくれたんや













あなた:待たせてごめんなさい




侑:………いや




あなた:え………?

























『 来てくれてほんまにありがとう。』


























- 俺はあなたに会えたことが

何よりも嬉しかったんや______。













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