第87話

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2020/08/28 03:00




















- 3月下旬
















マネ:いよいよね




あなた:はい………




マネ:あっちについたら連絡すること,良いわね




あなた:わ,わかりました




社長:あっちでのマネージャーにはもう話つけてあるし,マネージャーからも連絡くるから大丈夫だよ


















- 今日は旅立ちの日

社長と大森さんが見送りに来てくれていた

海外ではあっちの社長とマネージャーにお世話になる

だから社長や大森さんとも暫くお別れになった

























侑:あなた!!




あなた:!侑くん!!













- あたしの名前を呼んで駆け寄ってきてくれたのは

侑くん,治くん,りんくん,銀島くん

そして湊くん達や北さんなど

先輩後輩が沢山来てくれていた

更に______

























あなた:………仁菜………?




仁菜:………久しぶりやね

















- バレー部員と一緒に仁菜が来ていた

仁菜とは記憶を失って以来会っていなかった



















仁菜:………知らん間に有名になりよって




あなた:え………?




仁菜:ま,あなたは可愛ええから当たり前やなぁ!



















- " 私の目に狂いはない! "

そう笑う仁菜の笑顔は

とても懐かしく感じられた

















仁菜:私な,あなたに言うてない事があったんよ




あなた:え………?




仁菜:______私な
























『 侑の事が好きやったんよ。』
























あなた:………!




仁菜:中学の頃から侑が好きで,侑の事を追い掛けて稲荷崎に入ったんよ





















- そんなの全然知らなかった

あたしは仁菜の恋の邪魔をしていたの____?





















仁菜:でもあなたの事を恨んだ事はなかった




あなた:え………?




仁菜:私の方がずっと好きやったのになぁとは思ったりしたけど,侑があなたを好きになる理由はよくわかったから






















" だから侑の好きになった人が

あなたで良かったって心の底から思えたんよ "





















仁菜:侑の事は好きやった。でも別れて欲しいとか邪魔をしたいとかも思ったことなくて,二人を1番近くで応援したかった




あなた:え………




仁菜:だって侑の事も好きやったけど______




















『 それと同じくらい

あなたの事が好きやったから。』

























仁菜:今まで黙っててごめんなぁ




あなた:ううん。あたしも気付けなくてごめんね……!




仁菜:ええねん。それと______

























" あん時はほんまにごめんな "























仁菜:あなたの一番の友達やったのに,信じてあげなきゃいけん存在やったのに,あなたの事を裏切ってしもた




















- " だからほんまにごめん "

仁菜は侑くんやりんくん達と同じように

辛そうな顔をしながらあたしに頭を下げた






















仁菜:あなたさえ良ければ,私はこれからも仲良くしたいんやけど………どうかな?
























- あたしは仁菜に抱き着いた

























あなた:ッあたしも仁菜とずっと仲良しでいたい……!




仁菜:え………?




あなた:だって仁菜はあたしの" 親友 "だもん……!





















- 仁菜はそれを聞くと

あたしの背に腕を回し泣き出してしまった






















仁菜:日本( コッチ )に帰ってきたらたくさん遊ぼうなぁ…!




あなた:うん!約束だよ……!


















- あたし達はそう笑いながら小指を絡めた

やっと______" 本物の友情 "が築けたんだ








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