第40話

コロシアイ Ⅲ
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2019/01/27 01:56 更新
町の人
ぎぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
町の人
いやぁぁぁぁぁぁぁ!!
町の人
しねぇぇぇぇぇぇぇ!!
町の人が町の人を消していく。






















ここは地獄?


なんで、人が殺し合ってるの?





















皆が怖い。



















花江 結
何..で...?
結先輩は、自分たちのチームのタブレットを見て
青ざめた。
夏目 彩葉
どうしたんですか...?
私はそう言いながら、タブレットを覗き込んだ。
夏目 彩葉
え...
ポイントが、凄い勢いで増えていた。

瞬きをする間にも、1..2..3...とポイントが
増えてゆく。
夏目 彩葉
何で...?
花江 結
私たち、人殺してないよね...?
結先輩がそう言うと、何故か千歳が肩を揺らした。
夏目 彩葉
千歳...?何か、知ってるの?
私がそう言っても、千歳は何も言わなかった。
夏目 彩葉
ねぇ、教えて...⁉
夏目 彩葉
どうして、不破先輩がいないの⁉
夏目 彩葉
どうして、ポイントが増えてるの⁉
夏目 彩葉
教えてよ!!
凄く、大きな声だったと思う。

周りの人がこちらを見ていた。


千歳は助けを求めるかのように、楓先輩を見た。

すると、楓先輩はそれを察したかのように
私と結先輩を見た。
片岡 楓
不破先輩が、人を殺しています。





















楓先輩がその言葉を口にした瞬間、世界が止まった
ような気がした。






















仲間が、人を殺している。






















それだけで、鳥肌が立った。


私だって、人殺しだ。



なのに...























不破先輩に“失望”という感情を生み
出してしまった。


















花江 結
咲田が...?どう..して...
花江 結
う、嘘だよね...?
結先輩はそう言って、焦りと苦しみを交ぜたような
笑顔を浮かべた。
片岡 楓
嘘じゃないです。
如月 千歳
でも、不破先輩は何も..何も...
千歳はそう言って、拳を強く強く握り絞める。
花江 結
そんな...
結先輩はそう言った後、何かを考え込んだ。

そして少し経つと、顔色を変えた。
花江 結
咲田を、止めに行く。
その目は、何かを決心したような勇敢な目だった。
夏目 彩葉
む、無理ですよ...!
花江 結
無理でも良い。
え...?
花江 結
私は、咲田と別れて強くなった。
花江 結
別れは人を強くするんだ。
花江 結
それを教えてくれたのは、他でもない
咲田だった。
花江 結
いつも守ってくれて、優しくて
花江 結
そんな咲田を見棄てるわけには
いかない。
花江 結
皆は、待ってて?
結先輩はそう言って笑った。

そして、私たちから離れていく。


どうしよう。このままじゃ...
片岡 楓
待ってください。
楓先輩はそう言って、結先輩を呼び止めた。
片岡 楓
別れが人を強くしたなら、俺は...
片岡 楓
俺は、先輩と出会って救われました。
片岡 楓
出会いは人を救ったんです。
楓先輩はそう言ってから、大きく息を吸って、
片岡 楓
俺も行きます。
と言った。
如月 千歳
俺も...
如月 千歳
恩人を見棄てるなんてそんな
酷いことできません!
如月 千歳
俺も行きます!
千歳はそう言って、結先輩に歩み寄った。





















次は、私の番だ。





















皆が行くから行くんじゃない。


私が、それを選ぶんだ。





















自分の足で、前に進む。


















夏目 彩葉
私も、行きます!






















これが最後のゲーム。



















もう、道は間違えない。

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