町の人が町の人を消していく。
ここは地獄?
なんで、人が殺し合ってるの?
皆が怖い。
結先輩は、自分たちのチームのタブレットを見て
青ざめた。
私はそう言いながら、タブレットを覗き込んだ。
ポイントが、凄い勢いで増えていた。
瞬きをする間にも、1..2..3...とポイントが
増えてゆく。
結先輩がそう言うと、何故か千歳が肩を揺らした。
私がそう言っても、千歳は何も言わなかった。
凄く、大きな声だったと思う。
周りの人がこちらを見ていた。
千歳は助けを求めるかのように、楓先輩を見た。
すると、楓先輩はそれを察したかのように
私と結先輩を見た。
楓先輩がその言葉を口にした瞬間、世界が止まった
ような気がした。
仲間が、人を殺している。
それだけで、鳥肌が立った。
私だって、人殺しだ。
なのに...
不破先輩に“失望”という感情を生み
出してしまった。
結先輩はそう言って、焦りと苦しみを交ぜたような
笑顔を浮かべた。
千歳はそう言って、拳を強く強く握り絞める。
結先輩はそう言った後、何かを考え込んだ。
そして少し経つと、顔色を変えた。
その目は、何かを決心したような勇敢な目だった。
え...?
結先輩はそう言って笑った。
そして、私たちから離れていく。
どうしよう。このままじゃ...
楓先輩はそう言って、結先輩を呼び止めた。
楓先輩はそう言ってから、大きく息を吸って、
と言った。
千歳はそう言って、結先輩に歩み寄った。
次は、私の番だ。
皆が行くから行くんじゃない。
私が、それを選ぶんだ。
自分の足で、前に進む。
これが最後のゲーム。
もう、道は間違えない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。