第58話

🐚寮編 Episode3-3 『 オクタヴィネルの"人魚"さん♡/ちゃん♡ 』
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2025/10/17 11:00 更新










『 オクタヴィネルの人魚家族さん♡/ちゃん♡ 』


































※途中からあなたのリアル本名 下の名前ちゃんの敬語取れます
























海の底にあるような雰囲気のオクタヴィネル寮は、今日も静かだった。
波の音も届かないほどの深さ。
そこに、私はいた。

アズール先輩が書斎で手帳を開いている。
中には、私の名前と心の記録。
けれど、その“名前”はもう、私のものではなかった。


アズール 🐙
アズール 🐙
おはよう御座います、”あなたのリアル本名 下の名前”



アズール先輩の声が優しく響く。


あなたのリアル本名 下の名前
おはよう御座います、アズール先輩
アズール 🐙
アズール 🐙
もう”先輩”付け、敬語はやめましょう
アズール 🐙
アズール 🐙
今の貴方にとって僕は”お父様”ですから
あなたのリアル本名 下の名前
お父様..、



――お父様。
その言葉が自然に口からこぼれる。
抵抗も、違和感もなかった。
もう、何が“正しい”のかもわからない。
あなたのリアル本名 下の名前
..わかった、おとう、さま



そう返すと、彼は嬉しそうに頷いた。


アズール 🐙
アズール 🐙
ふふ、其れで良いんです



















ジェイド先輩がドアを開けて入ってきた。
静かな笑みを浮かべ、トレーを持ってくる。


ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
お食事の時間ですよ
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
今日は特製のスープです
あなたのリアル本名 下の名前
有難う御座います、ジェイドせんぱ...
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
ニコニコ
あなたのリアル本名 下の名前
...ぇと...ありがとう、お兄様...



ジェイド――お兄様の微笑みが深くなる。


ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
えぇ、その呼び方が一番似合いますよ、貴方はもう立派な”家族”なんですから



手元のスープをスプーンですくって飲むと、身体がほんのり温かくなる。
それは“安定剤”のような魔法が溶け込んだ味だった。


あなたのリアル本名 下の名前
ねぇ、お兄様、外ってどんなところだっけ...、?
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
外、ですか..?



お兄様が少しだけ考えてから、
優しく答える。


ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
ふふ、貴方には関係の無い場所ですよ
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
冷たくて、誰も貴方のことを理解してくれない
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
でも此処は違います、貴方は愛されて、守られて、ずっと幸せに暮らせます
あなたのリアル本名 下の名前
そう、なのかな..
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
えぇ、そうですよ、なので..もう思い出す必要も有りません
あなたのリアル本名 下の名前
わかった...















フロイド 🦈
フロイド 🦈
ねぇ~”おね~ちゃん”!



突然、明るい声が響く。
フロイド先輩..フロイドが背後から抱きついてきた。
海水のように冷たい手が、首元を撫でる。


フロイド 🦈
フロイド 🦈
今日も遊ぼぉ~?ほら、水槽見てよ~、魚いっぱい泳いでる~
あなたのリアル本名 下の名前
わっ、フロイドせんぱ..フロイド、もうちょっと優しくして..?
フロイド 🦈
フロイド 🦈
ごめんて~、でもさ~...
フロイド 🦈
フロイド 🦈
..オレ、おね~ちゃんがどっか行っちゃう夢見たんだよ、
フロイド 🦈
フロイド 🦈
そんとき、此処心臓がぎゅ~って痛くなった、だから..もう何処にも行かないでねぇ?



その声が、笑っているのに泣きそうで。
私はただ、頷くことしかできなかった。


あなたのリアル本名 下の名前
..うん、私は此処に居るよ?皆と一緒に



フロイドが満足そうに笑う。


フロイド 🦈
フロイド 🦈
やったぁ~!じゃぁずぅっと一緒だねぇ♡家族なんだから



その様子をお父様は静かに見つめていた。


アズール 🐙
アズール 🐙
完璧ですね、情緒の安定、依存関係、呼称の固定化――
アズール 🐙
アズール 🐙
全ての要素が理想的に仕上がっています
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
”彼女”はもう外の影響を受けませんね
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
まるで..深海に居るように、穏やかで幸福です
アズール 🐙
アズール 🐙
そう..”幸福”



お父様が私を見つめて微笑む。


アズール 🐙
アズール 🐙
貴方は何も恐れなくて良いんです、僕達が”永遠の家族”なのですから
あなたのリアル本名 下の名前
はい、お父様



お父様の手が私の髪を撫でる。
お兄様が隣で静かに微笑み、
フロイドが無邪気に笑う。

まるで本当の家族写真みたいに、
私たちは穏やかに並んでいた。





そのときだった。
ドアの向こうでノックの音がした。


アズール~!居るか?話があるんだけど!



明るい声。
この海の底オクタヴィネル寮には似合わない、太陽のような声。
お父様が眉をひそめる。


アズール 🐙
アズール 🐙
...この声は...”カリム”さん...?



お兄様が扉を開ける。
そこには”カリム・アルアジーム”と、やや疲れた表情の”ジャミル・バイパー”が立っていた。


カリム 🦂
カリム 🦂
アズール~!..て、あなたのリアル本名 下の名前も居たのか?!久しぶりだな!元気にしてたか?



その声を聞いた瞬間、胸の奥で何かが弾けた。
懐かしい――その言葉が、頭の奥でこだまする。


あなたのリアル本名 下の名前
..か、カリム..先輩..っ?



小さく名前を呼んだ瞬間、
お父様の手が私の肩に触れた。


アズール 🐙
アズール 🐙
落ち着いてください、貴方の心はもう外の記憶に反応する必要は有りません
あなたのリアル本名 下の名前
で、でもこの人達、私、しって――
アズール 🐙
アズール 🐙
”知らない人”ですよ



お父様の声が静かに遮る。

カリム先輩が困ったように笑った。


カリム 🦂
カリム 🦂
な、何だよ~?忘れちゃったのか?オレ等――
ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
カリム、今はやめておけ、...今の彼女は、もう”違う”



ジャミル先輩がカリムの先輩の肩を掴み、低く囁く。
カリム先輩が驚いたように振り返る。


カリム 🦂
カリム 🦂
違うって..ジャミル、どういう...



その瞬間、お父様の”魔法陣”が床に広がった。


アズール 🐙
アズール 🐙
”お客様”、申し訳有りませんが..”家族の団欒の邪魔はお控えください”



空気が水のように重くなる。
カリム先輩の笑顔がわずかに消え、
ジャミル先輩の目が鋭く光った。


ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
...”家族”..ね..まるで牢獄、だな
アズール 🐙
アズール 🐙
牢獄?ふふ、ジャミルさん、違いますよ、此処はあなたのリアル本名 下の名前にとって”楽園”です



お父様の言葉に、お兄様とフロイドが微笑む。
その笑みは、美しく、そして恐ろしく歪んでいた。


カリム先輩が私を見つめ、静かに言った。


カリム 🦂
カリム 🦂
なぁ..もし、また外に出たくなったら何時でもオレ等のとこに来いよ、?
あなたのリアル本名 下の名前
..そ、と..?



言葉の意味がわからない。
けれど、なぜか胸が痛くなった。

ジャミル先輩が小さくため息をつく。


ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
......――、..――――....














2人が去った後、
部屋には再び静寂が戻った。


ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
怖がらなくて良いですよ



お兄様が肩に手を置く。


ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
彼等はただの通りすがりです、貴方には私がいます
ジェイド 🐬
ジェイド 🐬
”家族”が、ね?



フロイドが微笑みながら抱きつく。


フロイド 🦈
フロイド 🦈
おね~ちゃん~、外の人なんか要らないよ~?オレ等だけでいいじゃん?



お父様が静かに頷く。


アズール 🐙
アズール 🐙
えぇ、家族だけで良い、此処が貴方の”永遠の家”なんです
あなたのリアル本名 下の名前
..うん、私、此処が好き、だって..皆優しいから



笑う声。
穏やかな空気。
でもその“優しさ”の中で、
心の奥のどこかが小さく叫んでいた。

――助けて。

けれど、その声は泡になって消えた。


オクタヴィネル寮全員
オクタヴィネル寮全員
僕達/オレ等 のあなたのリアル本名 下の名前さん♡/あなたのリアル本名 下の名前♡




愛されることに慣れた私は、自由を忘れて家族になった。

深海の家の中で、私は今日も微笑む。
その笑顔が“作られたもの”だと知られないように。






































next~ 





🕌寮編 Episode4-1














カリム 🦂
カリム 🦂
次回からはオレ等の番だな!
ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
カリム、少しはしゃぎすぎだぞ?
カリム 🦂
カリム 🦂
そ、そうか..?でも..楽しみだなぁ~
ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
..そうだな...
ジャミル 🐍
ジャミル 🐍
カリム、そろそろ”始める”ぞ
カリム 🦂
カリム 🦂
わかってるって~










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