第53話

🏜️寮編 Episode2-1 『 助けに来てくれたんじゃ..ないの..? 』
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2025/10/13 07:58 更新




























🏜️編 start 





























浅い眠りから目が覚めた時、私はハーツラビュル寮の部屋にいた。
赤いカーテン、整いすぎた空気、静まり返った空間。
足首に冷たい感触がして視線をずらすと、薔薇の模様が描かれた鎖が付けられていた。
..リドル先輩が魔法で付けたものだろうか...。



あなたのリアル本名 下の名前
( ..どうして.....こんなことになってるの...? )



頭がぼんやりする。





リドル先輩達の優しい声がぐるぐると頭に残っている。





🌹 『 キミはボク等のアリス人形だ♡ 』

♦️ 『 ず~っと一緒に居てね♡ 』

❤ 『 オレ等のもんだろ?♡ 』

♠️ 『 絶対に離さないからな♡ 』

♣️ 『 壊さないように大事にするからな♡ 』





あの言葉の繰り返しが、まるで呪いみたいに消えない。


此処に閉じ込められてから何日経っているかもわからない。


あなたのリアル本名 下の名前
( もう..此処から出られないのかな...ッ... )



――不意にドアが軋む音が響いた。


ギィッ..ガチャッ..


あなたのリアル本名 下の名前
( ...また、先輩達が来たのかな...、 )
......ったく、本当に”閉じ込めて”るとはな...
あなたのリアル本名 下の名前
..ぇ..、?



低く乾いた声。
顔を上げると、そこに立っていたのは...


レオナ先輩だった。


あなたのリアル本名 下の名前
っ..レオナ..先輩..、?何で此処に...
レオナ 🦁
レオナ 🦁
よう草食動物、..いや、此処ではあなたのリアル本名 下の名前って言った方が良いかァ?
あなたのリアル本名 下の名前
っ.....、
レオナ 🦁
レオナ 🦁
随分と窮屈な生活してたみてぇだな



ドアを蹴り飛ばすようにして入ってきた彼の後ろに、ラギー先輩とジャックの姿も見える。


ラギー 🐅
ラギー 🐅
へぇ~、やっぱり噂ほんとだったんスね?
ラギー 🐅
ラギー 🐅
こんなところで”人形”扱いとか..ハーツラビュル寮の人達も趣味悪いッスね~



ラギー先輩笑いながらも、瞳の奥が冷たい。


ジャック 🐺
ジャック 🐺
あなたのリアル本名 下の名前、大丈夫か?怪我は..



ジャックの声は真剣で、私の足首に触れた瞬間、鎖が音を立てて切れた。


あなたのリアル本名 下の名前
ジャック..ッ、ありがとうっ!ほんとに、助かった...っ..(少 安心



涙がにじむ。
けれどレオナ先輩の表情は、どこか苛立っていた。


レオナ 🦁
レオナ 🦁
助けたァ?違ぇよ
あなたのリアル本名 下の名前
..え..?
レオナ 🦁
レオナ 🦁
お前が”何処に居るか”ってだけで学園中のバランスが崩れる
レオナ 🦁
レオナ 🦁
リドル達が独占したなら..次は俺等が奪う番だろ?ニヤッ



その言葉に、胸がひやりと凍った。


あなたのリアル本名 下の名前
助けたんじゃ..無いんですか..っ?奪うって..私は物じゃないですッッ!
ラギー 🐅
ラギー 🐅
シシシッ オレ等が助けに来たと思うんスか~?
ラギー 🐅
ラギー 🐅
まぁ..オレ等から見ればあなたのリアル本名 下の名前さんは”特別”ってやつッスよ
レオナ 🦁
レオナ 🦁
放おっときゃまた別の誰かにとらわれる
レオナ 🦁
レオナ 🦁
だったら――最初から俺のモンにしといた方が早いだろ?



レオナ先輩が手を伸ばす。
その指先が頬に触れた瞬間、全身が硬直した。
彼の手はあまりに熱く、力強く、支配の匂いがした。


あなたのリアル本名 下の名前
っやッ..やだ...やめてくださぃ...ッ
レオナ 🦁
レオナ 🦁
俺にそんな口利けるうちはまだ元気だな



彼が笑う。
その笑みは穏やかじゃない。
獣のそれだ。


ラギー 🐅
ラギー 🐅
レオナさん、あなたのリアル本名 下の名前さんは今混乱してるんスよ?
ラギー 🐅
ラギー 🐅
暫くオレ等で面倒見てればきっと懐きますって



ラギー先輩が軽口を叩くけど、その言葉に妙な温度があった。


ジャック 🐺
ジャック 🐺
あなたのリアル本名 下の名前..安心してくれ、俺等がちゃんと..守るから



ジャックの手が、優しく背中に添えられる。
その優しさが逆に怖い。


サバナクロー寮全員
サバナクロー寮全員
俺等/オレ等で守るからな..♡



三人の声が重なるように響いて、私は小さく首を振った。


(なまえ)
あなた
ちが..違う..っ..やっと..自由になれると思ったのに..っ
レオナ 🦁
レオナ 🦁
自由?



レオナ先輩が鼻で笑った。


レオナ 🦁
レオナ 🦁
そんなもん、”此処”にはねぇよ



そして、指先で私の顎を持ち上げた。
緑色の瞳が真っすぐに射抜く。


レオナ 🦁
レオナ 🦁
次にお前が見る世界は..俺等が決める..それでいいだろ?♡



言葉を失った私の唇が、勝手に震えた。
頷くことも拒むこともできないまま。

――救いだと思ったその手は、もっと深い檻への入口だった。



























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