ピピピピッ⏰
『……………』
今日だって、私が望んでいなくても 朝 というものはくる。
なんとしてでもね。
それは、世界が私中心にまわっていない証拠。
世界はなんだって止まることはないんだ。
『仕事……』
今日だってありえない量の 仕事 があるわけで
私が休みたいなんて思っても それをきっと ゆんぎさん は許さないだろう。
重い体を起こして、なんとが朝の最低限の支度をする。
『行ってきます……』
なんて色々と散らばって汚い リビング に向けて言う。
じみんおっぱ は やっぱりいない。
昨日の出来事が嘘みたいに空は青くて
自分の存在さえも否定したくなるような身体中の傷をより一層映させる。
会社に行くと てひょん君 と目が合った。
朝一で会った人が てひょん君 だと言うことに関しても私は運がない。
自分の部署に行くと、ディスクも隣同士でなかなかの緊迫状態が続く。
なんとなく、仕事がしずらい。
「 少し違う場所に気分転換に行こう 」
そう思って立ち上がると ふらっ とした。
あぁ、そういえば昨日から私……
ずっとご飯を口にしていない ____ .
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。