第2話

♯2
1,294
2022/03/18 16:21 更新
朱桜司
朱桜司
私の元に来るつもりはございませんか?
2人の間に間ができた。
言ってることは…理解出来る。
でももしかしたら私が考えてることと
違うことかもしれない。
物は試し。聞いてみよう
あなた
あの〜一応お尋ねしたいのですが…
司くんの元に、というのは…?
朱桜司
朱桜司
2度も言わせないでください
こう見えて頑張って言ってるんですよ?
朱桜司
朱桜司
おそらくお姉様が最初に
考えていたであろうことと同じ解釈で
間違いないと思いますよ。
あなた
ッ!
真に受けて聞くとドキドキしてしまった。
付き合ってる人がいる立場で
彼氏と同じユニットの、自分の後輩に
ドキドキしてしまった。

あーあ。いっそ司くんの言うままに
なってしまった方が楽なのではないだろうか、
ということも頭をよぎった。
朱桜司
朱桜司
私ならば、悲しません。
悲しい顔をさせません。
ずっと笑顔でいることを約束致しますよ。
何せ私は瀬名先輩とは違いますからね

と、赤面しながらも自慢げに司くんは言った。
いつもの司くんのように感じるが、
どこか、違う。こういう雰囲気だからだろうか。
朱桜司
朱桜司
私、ずっとお姉様、いや
あなたさんのことを見ていたんですよ。
朱桜司
朱桜司
正直に言ってしまいますと、
瀬名先輩とお付き合いされていた前は
あなたさんのことは至って普通の尊敬する
プロデューサーさん、だったのですが、
瀬名先輩とお付き合いされてからは、
あなたさんの笑顔が以前より輝いて
見えたんです。
朱桜司
朱桜司
おそらくあなたさんが、あなたさんの
お好きな方と一緒にいらっしゃるから
楽しそうに笑うのも当然だと思います。
朱桜司
朱桜司
しかし私には違うように見えたんです。
嫌な人ですよね、こんな私で騎士とは
名乗れませんね。
と、司くんは少し情けなさそうに笑った。
あなた
そ、そんなことないよ…
朱桜司
朱桜司
え?
あなた
もちろん言われたこともびっくりした。
でもそれで司くんが騎士じゃなくなる
わけじゃないよ、自信持って
朱桜司
朱桜司
お姉様…ふふ、こんな司でもそんなことを
言ってくださるのですね。
私はそういうところにも
惹かれたのかもしれません
まただ。またドキッとしてる。

そういえば、瀬名先輩にも似たようなことを
言われたなぁ、と思い出す。
あなた
瀬名先輩、困ったことでも
あったんですか?
瀬名泉
瀬名泉
ん?どうしてそんなこと言うわけ?
あなた
いやぁ、私の感覚で
困っているような気がして…
違いましたか?
瀬名泉
瀬名泉
まぁ、違うと言ったら 
嘘にはなるけどさぁ、
むしろそこまで気づかれると
さすがに怖いよぉ?
あなた
ん〜正直言うと先輩には
言われたくない気が…
まぁいいです、それで何にお困りで?
瀬名泉
瀬名泉
最近モデルの仕事が来て、
受けようか迷ってんの。
瀬名泉
瀬名泉
もちろんなるべく受けたいんだけど、
近々Knightsの活動の方に
専念してたから俺の本当の魅力を
出し切れるか少し不安ってわけ。
あなた
…先輩も不安になるんですね
瀬名泉
瀬名泉
はぁ?それはひどくない?
俺だって人間なんだからそれくらいの
感情はあるんだけどぉ?
あなた
あはは、すいませんふざけました
あなた
でも、瀬名先輩が心配することは
無いと思いますよ
私は先輩の実力を知っています
あなた
先輩もそのことはわかっているでしょう?
瀬名泉
瀬名泉
もちろん、俺はモデルとしては完璧に
決まってるよぉ
あなた
そうです!その意気です!
だから自分を信じてその仕事を
受けてみてはどうですか?
瀬名泉
瀬名泉
…やっぱりあんたに聞いといて 
よかったかも、ありがと
瀬名泉
瀬名泉
俺、意外とあなたのそういうとこ、
気に入ってるよ♪
あなた
もう、気に入ってる、じゃなく
もっと他の言い方無かったんですかぁ?
あなた
先輩はホント素直じゃないですね
瀬名泉
瀬名泉
はぁ?俺が精一杯の言葉で
伝えただけなんだけどぉ
あなた
はいはい、今はそうですよね
私はいつでも瀬名先輩の素直な
言葉、待ってますよ〜
瀬名泉
瀬名泉
その言い方チョ〜うざぁい!
こう考えると、司くんも瀬名先輩に
似てきてるんだなぁ
背中を見て育ってるってこういうことなんだな。

だったら瀬名先輩と居たあの楽しい時間を
司くんとならまた取り戻せるかもしれない。

ああ、こんなことまで考えちゃって、
私ダメだな…
        ……To be continued

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