第15話

打ち上げだってよ!
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2026/02/07 10:38 更新
気がついた兎耳山は、十亀と思いをぶつけ合った

そして、兎耳山からの言葉
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ごめんね……っ
ごめん、ごめんなさい……っ
そして
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ありがとう
兎耳山は立ち上がって、ジャケットを脱ぎ、梅宮へと手渡す

え、何してんの!?
獅子頭連の頭取は兎耳山以外考えられないよ!?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレは梅ちゃんに負けた
兎耳山丁子
兎耳山丁子
だから獅子頭連を抜ける
獅子頭連は梅ちゃんのものだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
みんなを、よろしくお願いします
そう言って深々と頭を下げる兎耳山

だが
梅宮一
梅宮一
え、やだよ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
え?
梅宮は拒否をした

うん、そうだったな、梅宮はそういうやつだったな……!
梅宮一
梅宮一
お前が勝手にチームをかけた勝負にしてきただけで、オレはさらさらそんなつもりないし……
梅宮一
梅宮一
チームでかくするとか興味ないし
上だとか下だとかめんどくさい
兎耳山丁子
兎耳山丁子
え……でも
梅宮一
梅宮一
んー、じゃあよ
今日からオレたち友達ってことで!
兎耳山と十亀は口をぽかんと開けて固まっていた

いやわかる、わかるぞ、梅宮いい意味でぶっ飛んでるよな!
梅宮一
梅宮一
まぁだから今日のケンカはあれだ!
新陸会?みたいな?
梅宮一
梅宮一
皆も集まってくれてありがとなー!
楽しめたか?
会場も、何が何だか分かっていない様子だった

大丈夫、私もよくわかってないから
梅宮一
梅宮一
はい!じゃあ今日は終わり!解散解散!
兎耳山丁子
兎耳山丁子
ぷっ、やっぱり梅ちゃんは面白いね
兎耳山の目には、光が宿っていた
打ち上げ打ち上げ!!
いつぶりだろうなー、こんなの
桜遥
桜遥
おい、遅ぇぞ
(なまえ)
あなた
ごめんごめん
梅宮一
梅宮一
ウェーイかんぱーい
おつかれーい
空気はすっかり和んで、私も安心できた

ってか普通にお腹減った
朝は食パンそのまま食ってきただけだもん
梅宮一
梅宮一
料理もどれもうまそうだ!!
梅宮一
梅宮一
ん“ん“どれもうまいぞ!!
柊登馬
柊登馬
確かにうまいな
みんなケンカ後なのによくご飯食べれるよねー
呑気だなぁ
と言いながら私も食べますが
いや、私はタイマン参加してないからノーカン
楡井秋彦
楡井秋彦
よ……よくこんな状況で食べられますね
だよねぇ!?
やっぱにれ君とは気が合うわー
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
だねー
おっとここにも!
楡井秋彦
楡井秋彦
と思ったら蘇枋さんもでしたか
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
あ、オレはダイエット中なだけ
(なまえ)
あなた
ダイエット!?
貴方十分細いですよ……?
これ以上細くなってどうするんすか、死ぬ気ですか?

というか貴方がダイエットするんなら私はどうなるんですか?
おっ、この唐揚げうまそうだな

うーむ流石は飲み屋街、つまみはうまいねぇ
梅宮一
梅宮一
どうした十亀……?
なんも食ってないじゃん
もしや……毒!?
なーんてね、もちろん履修済み
十亀条
十亀条
申し訳ない
十亀条
十亀条
今回のこと、元を正せば全部オレのせいなんだ。獅子頭連が腐りきったことも、昨日の衝突から今日のことも全部
十亀条
十亀条
本当に申し訳ない
兎耳山丁子
兎耳山丁子
亀ちゃん、それはオレが……
十亀条
十亀条
……
梅宮一
梅宮一
……
梅宮一
梅宮一
だってさ桜、どうする?お前が決めろ
桜遥
桜遥
は……はぁ!?
お、どうするんですか?
桜君
十亀条
十亀条
どんな罰でも受けるよ
そうあって然るべきだ……
桜遥
桜遥
絶対かっけーヤツになりやがれ!!
だせーこと二度とすんな!!いいな!!
十亀条
十亀条
約束する
うう……泣けてくる……誰かティッシュをぉ
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
大丈夫?あなたの下の名前ちゃん
(なまえ)
あなた
うん、目から鼻水が出てるだけ
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
普通の水であって欲しかったな
梅宮一
梅宮一
よーしこの件はこれでおわり!
梅宮一
梅宮一
さ!食おう食おう!
兎耳山丁子
兎耳山丁子
梅ちゃん
どうして梅ちゃんはてっぺんなのにそんなに楽しそうなの?
梅宮一
梅宮一
オレさ、メシ食うの好きなんだ
会話のドッヂボールとは
あ、キャッチボールか
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレも食べるの好きだよ
オレはカレーが好き!梅ちゃんは?
ここにもかい
梅宮一
梅宮一
オレはオムライスだな!
でも食べるものっつーより、こうやってみんなでワイワイしながら食べることが好きなんだよ
梅宮一
梅宮一
いろんな話したり、バカ笑いしたり、嫌なことがあってもどうでもよくなる
梅宮一
梅宮一
その時間がなにより楽しみだ
梅宮一
梅宮一
だからオレ、今もめっちゃ楽しいよ
梅宮一
梅宮一
そんでそれは、オレがてっぺんだっつーこととなんの関係もない
前言撤回させて、比喩の天才だった
兎耳山丁子
兎耳山丁子
……やっぱりそうだよね
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレ……思い出したんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
てっぺんになる前だって楽しかった
みんなと笑っていると嬉しかった
兎耳山丁子
兎耳山丁子
でもそれが楽しいってことに気づけなくて、てっぺんになれば楽しくなれるって思っちゃったんだ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
なんで気づけなかったんだろう
梅宮一
梅宮一
……そりゃあ人間呼吸する時に、酸素ありがてぇとはならんだろ
確かに
梅宮国語得意だろ
そして英語も得意って、あんさん何者?
梅宮一
梅宮一
お前にとって楽しいってことが、当たり前なくらいそばにあったってことだろ
兎耳山と十亀は顔を見合わせた
兎耳山丁子
兎耳山丁子
あと……もう一つ聞いていい?
梅宮一
梅宮一
ん?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
梅ちゃんはそれをわかっていたのに、なんでてっぺんになったの?
にっと笑顔を見せて、兎耳山の皿につくねを置いた

わあ、美味しそう……私も後で食べよ
梅宮一
梅宮一
ずーっと楽しくみんなでメシが食いたいから!!
梅宮一
梅宮一
みんなが幸せで笑っていてくれれば、オレは楽しくメシが食える
梅宮一
梅宮一
そのためにオレができることを考えた時、それが風鈴のてっぺんだった。それだけだ
梅宮一
梅宮一
てっぺんを目指してなったわけじゃなくて、てっぺんになってやりたいことがあっただけ
梅宮一
梅宮一
他にいい方法があったらそっちをやっていたかもしれないけど、もしそうだったら
梅宮一
梅宮一
お前らとこんな風にメシは食えてないな
梅宮……貴方本当に高校生?
言動が大人すぎるのですが
兎耳山丁子
兎耳山丁子
やっぱ梅ちゃんはすごいな
ちゃんと自分のことわかってて、てっぺんになってる
梅宮一
梅宮一
いやいや、なってるんじゃない
梅宮一
梅宮一
ならせてもらってんだ
梅宮一
梅宮一
てっぺんは一人じゃなれねーだろ?
ハッとした様子の桜

てっぺんへの思いがあるもんねー
梅宮一
梅宮一
てっぺんになれたのは、みんなが担いでくれたからだ
担ぐ?
お祭りわっしょい!!
梅宮一
梅宮一
オレのやりたいことに、共感して協力してくれたから。だからオレ、てっぺんになった時思ったんだ
梅宮一
梅宮一
オレの願いは、オレだけの願いじゃなくなったんだって
梅宮一
梅宮一
だからこそ、その願いを叶えるためにどんな困難にも理不尽にも、不条理にだって、オレは絶対負けない
背負ってるものがデカすぎる……
やっぱ梅宮大人だろ
兎耳山丁子
兎耳山丁子
……梅ちゃんは、なにもかも背負ってるんだね
十亀条
十亀条
ちょーじ?
兎耳山丁子
兎耳山丁子
あーあ
ころんと寝っ転がる兎耳山
え?守りたい
兎耳山丁子
兎耳山丁子
オレの拳は軽いわけだ
勝てっこないや
ええ子しかいないんか?この世界には

えっとー、お、ラスト焼き鳥ある!
頂きぃ!
(なまえ)
あなた
……!
あまりの美味しさに目を輝かせる
全員
全員がじっとこちらを見つめてきた
(なまえ)
あなた
……な、なんでしょう?
梅宮一
梅宮一
あなたの下の名前ってメシ美味そうに食うよなぁ
十亀条
十亀条
ホントだねぇ
(なまえ)
あなた
そう?
私にとってはこれが普通なのだが……
(なまえ)
あなた
うおっ
急に引きそせられた先は、蘇枋の腕の中だった

ど、どしたん?話聞こか?
蘇枋隼飛
蘇枋隼飛
いやー、オレのあなたの下の名前ちゃんを取らないでくれるかな?
梅宮一
梅宮一
ほ、本当なのかっ!?
あなたの下の名前!?
桜遥
桜遥
お、お前ら……もうそこまで……!?
(なまえ)
あなた
私蘇枋のものになった記憶ない
なんじゃあ、このおかしな空気はぁ

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