次の日。
教室のドアを開けた瞬間、
終わった。
⸻
全員の視線、私に集中。
逃げ場ゼロ。
詰みゲー開始。
質問の嵐。
いや台風。
言い訳、考えてない。
詰み。
完全詰み。
1人がスマホを差し出す。
嫌な予感しかしない。
画面には、
SixTONES
──集合写真。
秒速否定。
でも。
クラスの空気が言ってる。
“いやもう確定じゃん”って。
⸻
その時。
ガラッ
教室のドアが開いた。
担任の先生…じゃない。
知らない大人。
スーツ。
嫌な予感レベルMAX。
ざわつく教室。
そしてその人は、
まっすぐ私の方を見て言った。
手には──
私の弁当。
⸻
(誰!?!?!?)
頭フリーズ。
でも次の瞬間、
クラスの誰かが小さくつぶやいた。
…終わった(2回目)
声でわかる。
ジェシーお兄ちゃん。
⸻
先生が止める間もなく、
ひょこっと顔出す。
⸻
クラス、静止。
時間止まった。
誰かの声。
それを合図に
大爆発。
はい、完全にバレました。
私の必死の否定も、
もはや無意味。
後ろから低い声。
振り向くと、
樹お兄ちゃん。
クラス、フリーズ再び。
さらっと言うな。
さらっと世界変えるな。
⸻
次の瞬間、
女子たちが一斉に私を見る。
質問の量、さっきの10倍。
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私は思った。
⸻
もう普通は無理だ。
⸻
でも。
誰かがぽつり。
その一言で、
少しだけ空気が変わった。
⸻
…そっか。
うるさいし、大変だし、最悪だけど。
ちょっとだけ笑って言う。
教室に笑いが広がる。
⸻
私の学校生活は、
完全に変わった。
⸻
でも。
⸻
これはこれで、
悪くないかもしれない。
〜第4話予告〜
「兄、学校に侵入!?文化祭で大暴走」











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。