昼休み。
平和にお弁当食べてたはずなのに──
来た。
一番来てほしくないやつ来た。
なるべく平然を装う私。
嫌な予感しかしない。
──終わった。
(誰!?誰来たの!?)
頭の中で昨日を高速再生。
…あ。
思い出した。
樹お兄ちゃんだ。
しかも普通に学校の前まで来てた。
バカなの??
即答。
スピード命。
なんとかごまかした…はず。
はずなんだけど。
別の子がスマホ見せてきた。
画面に映ってたのは──
SixTONES の写真。
しかもドアップ。
心臓、暴走開始。
声裏返った。
やばい。
完全にやばい。
やめて。
分析しないで。
名探偵やめて。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがこんなに神に聞こえたの初めて。
放課後。
私は全速力で帰ろうとした。
今日は絶対に誰にも会わせない。
兄たちにも会わない。
そう決めたのに──
ありすぎる声。
振り向かなくてもわかる。
このテンションは
ジェシーお兄ちゃん。
⸻
(なんでいるの!!!???)
ゆっくり振り返ると、
そこにはめちゃくちゃ目立つ人影。
そして──
クラスメイト数名、しっかりこっち見てる。
終 了 の 鐘。
手振ってる。
やめて。
ほんとやめて。
⸻
私はダッシュで近づいて、
小声で叫ぶ。
理由が軽い。
軽すぎて逆に重い。
“他人事トーン”やめてほしい。
⸻
その時。
後ろから声。
ゆっくり振り向く。
そこにはクラスメイト。
完全に見られてる。
詰んだ。
完全に詰みました。
⸻
その瞬間、
ジェシーお兄ちゃんが一歩前に出て
ニコッて笑って言った。
いや初めましてじゃないのよ。
「え、誰?」
「芸能人?」
ざわざわが広がる。
やばい。
止まらない。
⸻
(お願いだから誰か止めて!!)
心の中で叫んだ、その時。
低い声。
救世主その2。
樹お兄ちゃん登場。
いや来なくていいのよ今日は。
「え、もう1人来たんだけど」
「ちょっと待って無理無理」
「え、なにこれ」
クラス、大混乱。
⸻
そして私は思った。
これはもう、
隠すフェーズじゃない。
全力で2人を引っ張る私。
後ろではまだざわざわが止まらない。
⸻
明日、絶対聞かれる。
確実に聞かれる。
100%逃げられない。
⸻
私の“普通の学校生活”は、
たった今、音を立てて崩れた。
第3話予告🔥
「ついにバレる!?教室での公開処刑スタート」











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!