「次は〜軽音部のライブでーす!」
体育館は大盛り上がり。
文化祭のクライマックス。
私はクラスの仕事も終わって、
ちょっとだけ一息ついてた。
(さすがにもう今日は平和でしょ…)
…そう思った自分を殴りたい。
後ろから声。
振り向くと、
樹お兄ちゃん。
嫌な予感しかしない。
でも逆らえない。
連れて行かれたのは、
体育館の裏口。
そう言って、お兄ちゃんは中へ。
⸻
(え、なにこれ)
(絶対ロクなことじゃない)
その時、体育館の中がざわつき始めた。
次の瞬間
「えー予定を変更して、スペシャルゲストです!」
…は?
スポットライトがステージに当たる。
そして──
聞き慣れすぎた声。
そこにいたのは、SixTONES
声出た。普通に出た。
会場、一瞬フリーズ。
からの
「ええええええええええええ!!!!!!」
大爆発。
「なんで!?!?」
「本物!?!?!?」
「文化祭だよ!?!?」
そりゃそう、普通来ない。
私は裏口で頭抱えてる。
(なにしてんのあの人たち!?!?)
その時、ジェシーお兄ちゃんの声。
やめて!それ以上言うな。
やめてやめてやめてやめて
終 了 。
会場の視線、全方向から私へ。
「え、あなた!?!?」
「え、あのあなた!?!?」
「え、主役じゃん」
逃げ場ゼロ。
ステージから手振ってくる兄たち。
行くわけないだろ。
…でも。
クラスメイトたちが背中を押す。
いや主役じゃないから。ほんとやめて。
でも結局、
私はステージに上がることになった。
ライト、まぶしいし人多すぎ〜
北斗お兄ちゃんが小声で言う
って笑う慎太郎お兄ちゃん。
そのまま音楽スタート
体育館がライブ会場になる。
歓声、拍手、スマホの光。
その中心になぜか私がいる。
…意味わかんない
でも、横を見ると
楽しそうに笑ってるお兄ちゃんたち。
それ見てたらなんかもうどうでもよくなってきて。
小さくつぶやく
でも、
ちょっとだけ笑ってた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。