sideあなたの下の名前
午後の授業は冬夜との距離が近すぎること、そして冬夜が由姫ちゃんのことが好きかもしれないこと、その2つに動揺して全然集中できなかった。
ううん。弱気なるな、私。冬夜に会うためにここに来たんだ。絶対に振り向かせたい。
冬夜が心配そうに私の顔を覗く。ちょっとしたことで心配してくれるの、好きだなぁって思う。
よかった、、かも。
冬夜にまた明日って言えることが、とても嬉しい。はぁ、本当に嬉しい。冬夜と話せたことがいちばんだけど、他の子たちとも、仲良くなれる兆しが見える、、気がする。
そういえば、由姫ちゃんとお話しすることになってたんだった。急いで帰ろう。
ピーンポーン
あ、由姫ちゃんかな。
やばい、恥ずかしすぎる、、!
恥ずかしさと動揺で声が小さくなってしまった。
言うと、由姫ちゃんは私の手をぎゅっと握ってきた。
いや、私、冬夜が好きだからここに来たよね。それなのに今更告白する予定はないはおかしいよ。心のどこかでは告白したいって思ってたのかも。
もう、決意は固まってる。だから、今日告白するのもアリなんじゃないかな。ご飯食べるって言う程で誘ってみようかな。
__ピコンッ
冬夜だ。心配してくれたのかな、、。
だめだ、好きって言う気持ちが大きくなっちゃう、、
既読がすぐについた。すごくドキドキする。断られませんように、、!
え、?冬夜の、部屋に?人たらしすぎるでしょ...
突然の思わせぶりな態度に動揺しながら、すぐにOKの返事と待ち合わせ場所を伝えて、外に出た。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。