side冬夜
何気ない連絡をしたら、自分の部屋に好きな子を呼ぶことになった。しかもその子の手料理が食べられる。急に手料理作れとか迷惑かな。で、でも決めてしまったことだし。最大限あなたの下の名前をサポートさせて貰おう。覚悟を決めろ、俺。
そんな事を考えながら、あなたの下の名前との待ち合わせ場所に着く。
クスクスと笑う彼女には学校との雰囲気とは違って女性らしさを感じる。心を許されてるという感じがして俺の鼓動を速くさせるのには十分だった。
テキパキと動くあなたの下の名前を目で追ってしまう。ショートカットを小さく一つ括りにしていて、まるでお嫁さんみたいな____や、やめよう。今は米をあらわないと。
米を炊くように炊飯器をセットした。大して料理のできない俺は暇になり、集中しているあなたの下の名前の横顔を眺めることに集中する。
俺が黙々とハンバーグの形を作って、それをあなたの下の名前がどんどん焼いていく。なんか、夫婦みたいだな、、って、さっきからどうしたんだ。俺は。
顔が熱いのを隠すように作業スピードをはやめる。
あーもう。えへへってなに。かわいい、カッコいいのにかわいいってどう言うこと、?
sideあなたの下の名前
ついにきた。この時が。なんだか怖くなってきた。
冬夜の部屋の玄関に立つ。
しまった。逃げるような形になっちゃった。
明日、どんな顔して話そうか。
ドンッ
目の前には冬夜の綺麗な顔。一瞬で扉に押しつけられていると分かってしまった。
見下ろされ、振られると心で感じた。
視界がぼやけてきた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。