第2話

悪ノ召使
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2022/01/12 14:25
「もしも、生まれ変われるならば」


君は王女 僕は召使
運命分つ 哀れな双子
君を守るその為ならば
僕は悪にだってなってやる
期待の中僕らは生まれた
祝福するは教会の鐘
大人たちの勝手な都合で
僕らの未来は二つに裂けた

たとえ世界の全てが
君の敵に為ろうとも
僕が君を守るから
君はそこで笑っていて

君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守るその為ならば 僕は悪にだってなってやる

隣の国に出かけた時に
街で見つけた緑のあの娘
その優しげな声と顔に一目で僕は恋に落ちました

だけど王女があの娘
消して欲しいというのならば
僕はそれに応えよう
どうして?涙が止まらない

君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
君は笑う 無邪気に笑う

もうすぐこの国は終わるだろう
怒れる国民たちの手で
それが報いだと言うのならば
僕はあえてそれに逆らおう

「ほら僕の服を貸してあげる」
「これを着てすぐお逃げなさい」
「大丈夫僕らは双子だよ」
「きっと誰にも分からないさ」

僕は王女 君は逃亡者
運命分かつ 悲しき双子
君を悪だと言うのならば 僕だって同じ血がながれてる

むかしむかしあるところに悪役非道の王国の
頂点に君臨してた
とてもかわいい僕の姉弟

たとえ世界の全てが
君の敵に為ろうとも
大丈夫僕が守るから
君はどこかで笑っていて


君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守るその為ならば
僕は悪にだってなってやる

「もしも生まれ変われるならばその時はまた遊んでね」

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