次の日、磯貝くんがクラスの皆に昨日の事を話していた。
「いいでしょう。A組の皆さんをびっくりさせましょう」
「殺せんせー…!」
「それと」
それと…?
また、暗殺関連かな?
「中間テストの時は総合点に気を取られてしまいました…なので次は、5教科の順位で判断しましょう」
えーっと、…E組のみんなにも伝わるように話してあげてください。
「5教科で学年1位になった人は、先生の触手を1本破壊する権利をあげます」
その言葉で、クラス中が沸き立った。確か、私とカルマくんしか触手壊したことなかったんだっけ。
「ちなみに先生の触手は、1本失うごとに運動能力が約20%程落ちます」
そうなんだ…
でも、E組のみんなにも勝ち目が出てきたかも。1教科だけなら戦える子も沢山いるし。
「殺せんせー、それだと私が5本破壊することになりますけど大丈夫ですか?」
「にゅう…」
「それだとつまらないですよね。なので、私だけ特別教科も含めたテストが全て満点だった場合のみ触手破壊…でどうでしょう?」
自分でも出来るかどうか分からないラインを攻める。
芸能界で生き残る術だからね。
「では、あなたの下の名前さんの言う通り、貴方だけ全教科満点の場合に触手破壊の権利を与えましょう」
傍目には、無理難題を押し付けられているようにみえるかもしれない。だけど、
「はい。殺せんせーの触手を破壊できるように頑張ります」
暗殺の為に、訓練以外で頑張るのって楽しい。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。