第82話

テスト返し
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2026/09/04 07:12 更新
 テストの日、いつも通りに本校舎へ向かった。いつも通りに先生が集中の妨害をしてくる。だけど不思議と、集中は乱されない。
 それはきっと、やるべきことがハッキリしているから。
 苦手教科も、得意な教科も、前よりも全然解ける。
 テストが終わったあとも、解けた。という手応えがある。
 後日、テスト返し。けれど、点数発表だけをまずは済ませる。
 ただ、特別条件を出したあなたの下の名前だけは一旦置いておくそう。
「国語、E組1位、神崎有希子。同じく学年1位、神崎有希子!」
 すげえ、あの五英傑を差し置いて1位…!
「────────」
 他の教科の発表もして、手に入れた権利は3本。あとは、あなたの下の名前だけ。
「…あなたの名字あなたの下の名前、全教科満点!おめでとうございます」
 すげえ!と、歓声が上がる。そりゃあそうだ、まさか、有言実行するとは。
「(4本ですか。少しキツイですが、まあ大丈夫でしょう)」
「それでは、破壊できる触手は4本ということで…」
「ちょっと待てよ」
 どうしたんだ?寺坂。5教科といえば、国・数・理・社・英だろ?他はないはず。
「5教科といえば『国・数・理・社・家』だろ」
 か、家庭科?でも、家庭科で満点を取れる人なんて、中々いないんじゃ。
 そう思ってると、寺坂達4人が家庭科のテストを見せる。
「にゅやっ!ででででも、家庭科は5教科に含まれませんよ!?」
 やっぱりそうだよな、と思っていると、後ろからカルマの声が聞こえる。
「5教科最大の”家庭科様”に失礼じゃね?殺せんせー」
 その声を口火に、みんなが声を上げる。
 生徒の声に弱い殺せんせーは結局、触手を8本破壊する権利を与えることになった。
 みんなが騒いでいる間、あなたの下の名前が話しかけてきた。
「磯貝くん、カルマくんが外行っちゃったけど、大丈夫かな?」
 俺に聞いてくるあたり、「クラスをよく見てる磯貝くんから意見が欲しい」とかなんだろう。
 あなたの下の名前を堕とすにはまだまだ時間がかかりそうだな…
「そっとしておいてやれ」
 殺せんせーが今は抜け出しているし、きっと大丈夫だろう。

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