第78話

五英傑
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2026/08/27 09:31 更新
 そろそろ期末テストの時。やっと、これを使う出番が来たか。
「渚、茅野、図書館で勉強しないか?」
 近くにいた2人に声をかける。他のメンバーは決まっていたから。
「えっ、でも、E組って予約だいたい後回しにされるけど?」
 そういうと思ってた。
「実はこの日のために、ずっと前から予約してたんだ」
 すると2人とも目を輝かせて、一緒に勉強することが決まった。
 図書館で勉強をしていると、五英傑が絡んできた。
 E組ごときがこんなところで勉強しても意味無い。電気代の無駄だって…
 でも、俺たちだってずっと前から予約してたんだから、使う権利はあるはずだぞ?
「じゃあ、テストの点数で勝負するっていうのはどうだ?」
 すると、何やら周りが騒ぎ始める。
「ねぇっ、見て。あなたの名字先輩」
「うわすっげー美人」
「噂よりもよっぽど可愛いね」
 まさか、あなたの下の名前?確かに、図書館で勉強するとは言ってたけど、まさか学校のだったとは。
「ねえ、図書館では…静かにしてくれない?」
 そう言って笑って見せたけど、本心じゃないだろうなと思った。
 さらに畳み掛ける。
「この学校は、成績が全てだったよね。浅野くんよりも成績がいい私に、1教科しか能のない君たちは刃向かっていいのかな?」
あなたの名字 あなたの下の名前
国語100点 1位
数学100点 1位
理科100点 1位
社会100点 1位
英語100点 1位
その他特別教科全て100点 1位
五教科総合500点 1位
 今まで見た事ないような煽り。カルマにでも習ったのか?
「それに私は、A組で仕事として授業を抜けたりすると白い目で見られるから居心地悪いの。私が戻らない理由の1位はそれだからね」
 それでも負けじと五英傑は言い返す。
「それじゃあ、君を抜きとした点数で勝負しようじゃないか。その他だったら、俺たちは命をかけても(・・・・・・)いいんだぞ?」
 そうか、そんなこと言っていいのか。
 反射的に、手元にあったシャーペンや定規などを首元や目のスレスレに当てる。
「命は…簡単にかけないほうがいいよ」
 そうだ。彼らは知らないだろうけど、俺たちは暗殺の訓練を受けている。
「E組の人達を甘く見てると後悔するよ」
「それじゃあ、負けても文句言うなよ!」
 負け犬の遠吠え。
 柄にもなく、そう思ってしまった。

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