「暑いな…」
最近は、とても暑い。かといって、本校舎まで行ってプールに入る気にはなれない。
「みなさん、水着に着替えて着いてきてください。プールに入りましょう」
そんなこと言ったって、プールは本校舎だぞ?
けれど、自然のプールを、殺せんせーが作ったらしい。
みんなでプールに入っていると、殺せんせーがとにかくうるさい。
ピーッピーッ
と、笛の音がする。
「殺せんせーにも水かけちゃえ〜」
倉橋が言った。水をかけると、殺せんせーはヒャンッと、女子みたいな悲鳴を上げた。
すかさず、カルマが笑いながら揺らす。
そこから、あなたの下の名前の天然キル。
「カルマくん、やめてあげて?殺せんせーは水に触れちゃダメなんだよ」
辺りがシーンとする。
ただ1人、殺せんせーは下手な口笛を吹いて、見え透いた嘘をつく。
「別に泳げない訳じゃないし?水に触れたらふやけるとかそんなのないし?」
…全部、白状した。夏の暗殺の暗殺テーマが決まる。
水殺
だ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。