第70話

天然キル
18
2026/08/09 11:13 更新
「暑いな…」
 最近は、とても暑い。かといって、本校舎まで行ってプールに入る気にはなれない。
「みなさん、水着に着替えて着いてきてください。プールに入りましょう」
 そんなこと言ったって、プールは本校舎だぞ?
 けれど、自然のプールを、殺せんせーが作ったらしい。
 みんなでプールに入っていると、殺せんせーがとにかくうるさい。
 ピーッピーッ
 と、笛の音がする。
「殺せんせーにも水かけちゃえ〜」
 倉橋が言った。水をかけると、殺せんせーはヒャンッと、女子みたいな悲鳴を上げた。
 すかさず、カルマが笑いながら揺らす。
 そこから、あなたの下の名前の天然キル。
「カルマくん、やめてあげて?殺せんせーは水に触れちゃダメなんだよ」
 辺りがシーンとする。
 ただ1人、殺せんせーは下手な口笛を吹いて、見え透いた嘘をつく。
「別に泳げない訳じゃないし?水に触れたらふやけるとかそんなのないし?」
 …全部、白状した。夏の暗殺の暗殺テーマが決まる。
 水殺
 だ。

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