第25話

  🐈‍⬛ " 好きなわけじゃない 
2,453
2025/11/18 13:08 更新















     🐈‍⬛ " 好きなわけじゃない





     放課後になり少し経った

     みんなが帰った時間帯

     早足で階段をおり ,

     靴箱へ向かう .





(なまえ)
あなた
  テサン .. !!  

  taesan  
  taesan  
  早く帰ろ  





     いつものように

     私のことを待つ彼

     私のわがままがきっかけで始まった

     毎日の登下校



     手は繋いでくれないが ,

     一緒に時間を過ごせるだけでいい

     そう思っていた





(なまえ)
あなた
  テサン ってなんで  
  私と付き合ってくれたの ?  





     私が告白をして付き合った私たち

     テサン ほどのイケメンなら

     今まで数々の女の子に

     告白されている筈なのに

     なぜ私なのか

     なんて少し気になったことを聞いてみた .





  taesan  
  taesan  
  別に  
  taesan  
  taesan  
  好きで付き合ったわけじゃない  





     彼はこちらを見て

     冷たく言う

     私の心にはまるで

     鋭い氷の槍のようなものが

     刺さったような感覚がした .





(なまえ)
あなた
  .. ごめん変なこと聞いて  





     そこからの帰り道は冷たくて

     空気が重くて

     いつものようにいかなかった .

     家に帰って

     連絡先を全部ブロックした

     会いに行くのも話しかけるのももうやめる





     写真フォルダにも山ほどある

     テサン との写真

     今見れば笑っているのはいつも私だけ

     テサン が楽しそうなものなんて

     ほとんどなかった .



     忘れよう

     そう決心した筈なのに

     写真だけはどうも消せなくて

     非公開にした





(なまえ)
あなた
  髪 , 切ってもいいよね  





     彼が綺麗だと

     褒めてくれた長い髪も

     バッサリ切って

     似合ってると言ってくれた

     メイクの系統も

     180 ° 変えた





(なまえ)
あなた
  あれ , 私どんなやつでも  
  案外似合っちゃう ??  





     少し地雷にしてみたり

     ギャルみたいにしてみたり

     いろんなメイクを試した .

     鏡にはもう " 彼の私 " は映らなかった

     これからは自分のために時間を使って

     自分のために生きていこう

     そう思った .





  .  
  .  
  おはよ ~~  
  .  
  .  
  って あなた 髪切っちゃったの !?  





     来て早々に友達に囲われた

     まぁそれもそうか

     教室にはいってきた先生もこちらを見て

     驚いていた .






     なぜ髪を切ったのか

     なんてもう隠す必要のない

     でも私が テサン と

     付き合ってたことを知っていたのは

     極一部でむやみに

     そのことを言いふらすのもよくない

     だから軽く流すくらいにしておいた .





  .  
  .  
  めっちゃ他クラス来てない ?   

(なまえ)
あなた
  確かに  

  .  
  .  
  みんな あなた のこと見に  
  来たんだよ ㅎㅎ  





     なんてありもしないことを言う友達

     テサン は別のクラス

     鉢合わせすることなんて滅多にないから

     顔を合わせることも

     合わせるつもりもない

     というかまず髪を切った私にさえ

     反応できないだろう .















プリ小説オーディオドラマ