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第1話

マイキー過呼吸
6,481
2021/08/25 12:29
ネタバレ注意


血ハロの無い世界!
マイキー
ひゅっ、ゴホッゴホッ
マイキー
く、るし…ひゅっ
まただ。



夜中に過呼吸を起こすのは何回目だろうか。







泣き虫のヒーロー。







そいつが来てから俺の周りで色々と起こるようになった。






パーは逮捕されて、けんちんは殺されかけて。










泣き虫のヒーロー…たけみっちは何処と無く兄貴に似ている。







東卍あいつらの事を考えていると過呼吸が酷くなる気がした。



俺は誰も居ない暗闇に手を伸ばし、そのまま意識を失った。


翌朝
エマ
あれ、マイキー今日早いね
マイキー
あー、なんか目冴えてる
マイキー
珍し
エマ
自分で言うのね‪w
エマ
ご飯出来てるから顔洗ってきなー
マイキー
はーい



洗面所の鏡を見た。






以前の俺とは違い痩せていて、目の下のクマもある。
マイキー
コンシーラー…
俺はエマの化粧ポーチを漁りコンシーラーを見つける。







顔に塗ろうとした瞬間、
エマ
…マイキー
マイキー
エマ?
エマ
ずっと前からおかしいと思ってたのよ
エマ
だって目玉焼きに文句は言わないし旗たってなくても怒らないし
エマ
挙句の果てにはたい焼きもどら焼きも食べないし
マイキー
別に…
エマ
それに、最近は朝早く起きてくるし
マイキー
たまたまだって…
嫌な予感がする。





いやだ、言わないで
エマ
夜中に過呼吸起こしてるでしょ?
マイキー
ビクッ
言わないで、






俺は大丈夫なんだから。







無敵の総長は過呼吸なんか起こしたりしない
エマ
1回、精神科行こ
マイキー
なんで!
マイキー
俺は何処もおかしくない!
エマ
おかしいよ
エマ
だって…最近のマイキー、
エマ
元気ないし…
エマの声は震えていた
マイキー
…分かった
マイキー
今日行くよ
エマ
ほんと…?
マイキー
ただし、けんちん達には言わないで
エマ
でも…
マイキー
絶対に
エマ
分かった…
エマ
早くご飯食べて行こ!
マイキー
おう
俺は近くの精神科に行った。







診断結果はパニック障害。







過換気症候群とも言われた。








薬も何種類か貰った。











夜中



俺はいつものように東卍あいつらの事を考えている。






どうすればもっと大きなグループになれるか、







どうすればもっと問題を少なく出来るか。








そう考えているうちに、俺はたけみっちの事を考えていた。







あいつはけんちんが刺されそうになった時、いち早く行動して、




愛美愛主との抗争も止めようとしていた。






あいつは何者なんだよ…










そう考えているうちに、過呼吸になってしまった
マイキー
ひゅっ、ごほっ…はっ
マイキー
ゃ…っ  ひゅっ、
使い古した毛布を口に当て、呼吸を落ち着かせた。






もう、何にもしたくない。





けど、心配をかけてしまう。






みんなに心配されてはいけないんだ。






だって、総長なんだから。
マイキー
俺は要らないのかな?





俺がいなくてもけんちんは楽しそうだし。





千冬には場地とたけみっちがいる。





三ツ谷には八戒が居るし。





俺はいらないんだ。











考えるのに疲れて、俺は意識を手放した。
翌朝
マイキー
あれ…
なんだろう、この感じ。






起き上がりたくても起き上がれない。
マイキー
おいしょっ
もう1回体に力を入れると起き上がる事が出来た。
マイキー
ぅ…
それと同時に吐き気も襲ってきた。
ドラケン
マイキー
ドラケン
まだ寝てんのかー?
マイキー
いや、今行くー!
みんなに悟られないように支度してリビングに行く





マイキー
おはよ
エマ
おはよー
今日は月曜日で学校の日


放課後集会もある。






無理してでもみんなに迷惑かけないようにしなくちゃ
マイキー
エマー
学校行ってくるなー!
エマ
気を付けてねー
学校までの道
場地
おー、マイキー達じゃん
千冬
場地さん、ちょ、ペヤング持ったま走んないで下さいよ…
三ツ谷
俺も居るよー
マイキー
みんなおはよー
ドラケン
おは
みんなと合流して途中まで一緒に行く。





たけみっちは居ない。





溝中五人衆とひなちゃんと一緒に行くらしい。



と、その時、いきなり目眩がした
マイキー
ぅ…フラッ
ドラケン
おぉ、大丈夫かー?
マイキー
あー、うん
マイキー
寝不足‪w
場地
昨日何時に寝たんだよ‪w



だめだ万次郎。





こんな所でふらついてたらダメだ。






みんなに迷惑かけてしまう。


体にグッと力を入れ、歩き出した。
ドラケンside


最近こいつがおかしい。





今日は一段とふらついてるし…





 集会  マイキーside


集会が始まり5分経過。





結構やばい。






今はケンちんが話してるけど、次は俺の番だ。





いつもはあんまり長く話さないようにしているが、頭が働かない。






頭がガンガンして目の前がチカチカする。








けど、こんな姿をみんなに見せたらダメだ。










そんなことを考えてなんとか集会を終わらせた。
マイキー
うっ…
マイキー
はぁ、はぁ、
俺は人目につかない木の傍に行き、呼吸を落ち着けようとした。



何か足音がするなと思い振り向く。
マイキー
ぁ…
目眩に逆らえなくて俺はその場にしゃがみ込んでしまった
マイキー
ふぅ…ひゅっ、けほっ、ハァハァ
たけみっち
マイキーくん!?
来てしまった。







たけみっちにこんな情けない姿を見られてしまった。
武道side



マイキー君がなにかおかしい。







心ここに在らずみたいな…







話してる時もドラケン君の話を聞いてる時もどこか上の空。



集会が終わったと同時にマイキー君は木の方へ近づいて行き、もたれかかった。







俺が近付くと、こっちを振り返り、しゃがみ込んでしまった。
たけみっち
マイキーくん!?
マイキー
ハァハァ、ひゅっ、ゴホッゴホッ、はぁっ
顔を見てみると、そんなに暑くないはずなのに汗をかいていて、小刻みに震え、呼吸が乱れていた
たけみっち
ま、マイキーくん!!
俺が焦ってはいけないことはわかっている。





けどこのままマイキー君が消えてしまうんじゃないかと、怖くて仕方がなかった
三ツ谷
たけみっち!
三ツ谷くんがこっちに近づいてきてくれた。
たけみっち
ま、マイキー君が…
三ツ谷
たけみっち、落ち着け。
三ツ谷
お前が焦ってるとマイキーも不安になる
たけみっち
はい…
三ツ谷side



解散になり、ドラケンと一緒にマイキー達を探していた。



その時、
たけみっち
…ん!?
たけみっちの声が聞こえて、そっちを見た。








そこにはマイキーがしゃがみこんで苦しそうにしている姿があった。




俺は直ぐに駆け寄った。








マイキーは過呼吸を起こしていてたけみっちはパニックになっていた



たけみっちを落ち着け、ドラケンを呼ぶようにお願いした
三ツ谷
マイキー、落ち着いて、
マイキー
ひゅっ、ぁっ…ゴホッゴホッ
ドラケン
マイキー!
マイキー
ひゅっ、け、ゴホッ、ち、
三ツ谷
喋んなくていいぞ
三ツ谷
落ち着いて。
三ツ谷
吸って、吐いて。
マイキー
はっ、ごめっ、カヒュッ、なさっ、ひゅっ、
ドラケン
謝んなくて大丈夫。
マイキー
ふーっ、はっ、ふっ、
三ツ谷
上手。
いつもは頼もしい総長なのに今はいつもより幼く見える。






俺らがマイキーに無理させてたのかもしれない。






いつも頼ってばっかりで喧嘩の時もマイキーに助けられていた。
マイキー
 ありがと、もう平気…
ドラケン
平気じゃねーだろ
ドラケン
顔青いぞ
マイキー
あ、ごめ、なさぃ
ドラケン
あー、もう、謝るなって
ドラケン
ほら、家帰んぞ
マイキー
ん…
マイキーが弱ってる所、初めて見たかもしれない。
三ツ谷
マイキー、
三ツ谷
あのさ、ごめんな
マイキー
なんで?
三ツ谷
いつも1人で背負わせて。
マイキー
っ…
ドラケン
俺も、気付いてやれなくてすまない
マイキー
でも…総長なんだから、しっかりしないと。
三ツ谷
総長である前に中学生だろ?
三ツ谷
もっと俺らの事頼って
ドラケン
1人で抱え込むな
マイキー
うん…
マイキー
ありがと!
マイキーside


俺はずっと誰かに気付いて欲しかったのかもしれない。







1人じゃないと言って欲しかったのかもしれない。







三ツ谷達が言ってくれたから、心が軽くなった気がした。
それから半年







俺のパニック障害はほぼほぼ完治したようで、


みんなに気を使って貰っている。






今までは申し訳なく思っていたけど、今は素直に甘える事が出来てる。
マイキー
けんちん…
ドラケン
ん?
マイキー
ちょっと、苦しい
ドラケン
大丈夫か?
マイキー
寝てていい?
ドラケン
いいぞ
マイキー
ありがと…
ドラケンside


最近、マイキーが素直になってきた。







前までみたいに限界まで我慢する事が無くなったからパニック障害も落ち着いてきている。












これからも1人で抱え込むなよ、マイキー。





















END
うん、謎。
書きたくなったから書いたんで、意味不です

見てくれてありがとう!
ばぁい!

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