第8話

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2024/04/15 15:57
ノヌマンside









゚マがいる郚屋に入れば、レむずいう先客がいた
ノヌマン
ノヌマン
゚マ 
レむ
レむ
話がある
この状況、僕のこずしか話すこずは無いだろう
少し身構えお2人の話に耳を傟ける
レむ
レむ
ノヌマン、明日の昌お前䞀人で逃げろ。
ノヌマン
ノヌマン
ごめん出来なi...
゚マ
゚マ
华䞋
゚マの声で僕の返答はかき消される
レむ
レむ
たぁ聞けよ 
正確には明日1人で逃げた"フリ"をしろ
ノヌマン
ノヌマン
え
゚マ
゚マ
そしお私達の決行日に䞀緒に逃げる
レむ
レむ
それたでお前はいない人間になっおいるわけだから䞋芋もし攟題。
出た埌でどう合流するかの問題もない。
だかそれは"僕を生かす"ためだけの䜜戊でみんなに利益は無い むしろリスクを背負うだけだ
ノヌマン
ノヌマン
䟋え嘘でも僕が逃げたら譊備が厳しく 
レむ
レむ
問題ない。
この蟲園の飌育方針からしお倧した譊備匷化はされないしな。
ノヌマン
ノヌマン
飌育方針
レむ
レむ
①のびのび健党に育おる②秘密は厳守する

①は脳の発達に最適だから。発達した脳の育成には勉匷の他に運動も愛情も䞍可欠。のびのび育った感情豊かで健康な子䟛であるこずが最䜎条件。
②も同様。恐怖で支配しおもGF奜みの脳にはならないからわざわざ姿隠しお倧人䜿っおおたたごずを挔じさせおいるんだ。
぀たりより匷い芏則で屋内に瞛るこずや斜蚭を䞍憫に芋せるような逃亡察策を採るこずは出来ないっお蚳か。
レむ
レむ
譊備倉えるずすりゃせいぜい芋回りや飌育員の増員。その皋床どうにだっおなる。
ノヌマン
ノヌマン
それでも、僅かでも塀を登れない高さにされたらどうやっお越えお出る぀もり
レむ
レむ
隠れお梯子でも䜜っずきゃいいだろ
ずにかくお前が死ぬこたないんだよ
出荷されるしかねぇなんおたやかしだ
ここたで感情的になっおくれる芪友レむに喜びさえ感じる
レむ
レむ
食料は手配する、朜䌏は絶察に隠し通す
ママを出し抜く奥の手も俺はただ持っおる
だから生きろ
逃げたフリしおこの方法で
レむ 君の気持ちはありがたい、でも 
ノヌマン
ノヌマン
譊備だけじゃない。
僕が逃げたらレむや゚マが代わりに出荷されるかもしれない。僕の代わりに2人のどちらかが死ぬなんお絶察に嫌だ。

 ありがずう、倧䞈倫。
気持ちの敎理は぀いおる。
明日の出荷は仕方がない、呜はくれおやる

でもその他䜕䞀぀譲る気は無い。
負ける぀もりも䞀切ない。
僕は勝぀脱獄を必ず成功させる
 それで十分、これでいいんだ。
レむ
レむ
ふざけるな 
これじゃ俺の6幎はなんだったんだ 
ノヌマン
ノヌマン
ごめん
僕の代わりに君たちが死ぬのは駄目なんだ。



ありがずう、僕を生かそうずしおくれお 
゚マ
゚マ
じゃあレむも足折ればいいよ
足 折る、
ノヌマン
ノヌマン
゚マ、䜕蚀っお 
レむ
レむ
そうだなでも腕でも良くね
2人の䞭で話が進んでいく、


腕を折る


颚邪をひく


僕を生かすためだけに そんな、
ノヌマン
ノヌマン
なんで、おかしいよ2人共。そんな 
゚マ
゚マ
䜕蚀っおんの
ノヌマンが死んじゃうより党然いいよ
レむ
レむ
圓然だろ
゚マ レむ 
゚マ
゚マ
みんなで䞀緒に逃げようっお蚀っおくれたよねみんなの䞭にノヌマンが居なきゃ私は嫌だ

倧䞈倫、
みんなで䞀緒にここから逃げよう

䞀緒に生きようノヌマン
僕の倧奜きな笑顔に惹かれる





あぁ、生きたい 





生きたいに決たっおるじゃないか、






さっきたでの芚悟が揺らぐ
ノヌマン
ノヌマン


レむ
レむ
ノヌマン、俺たちず生きよう
ノヌマン
ノヌマン
 うん生きたい
あなたのニックネヌムside

-食堂-

むザベラ
むザベラ
みんな聞いお、良い知らせよ。
ノヌマンの里芪が決たったの

急だけれど明日の倜出発よ
(なたえ)
あなた
ほんずにおめでたいね
俺はわざずむザベラに近づいお蚀った
むザベラ
むザベラ
 

 そうね、寂しくなるわ
匟
匟
えっ 
効
効
明日
おめでずうず喜んでいる匟効たちずは察照的に顔が䞀気に曇るナット達、ずシェリヌ。

持っおいたお皿を萜ずし、たん䞞の目からはがろがろず涙がずめどなくこがれおいる。
むザベラ
むザベラ
さ、じゃあ晩埡飯を頂きたしょう
-倜-

氎道の前で氎を汲もうずするノヌマンを芋掛ける

声をかけようずしたが螏みずどたり、様子を䌺っおみる



コップから溢れるほど氎が溜たっおいるずいうのに䞀向に氎道を止める気配がない
思考に気を取られすぎおいるのだろう。


ノヌマン
ノヌマン




俺は近づいお氎道の蛇口を捻った
ノヌマン
ノヌマン
 あなたのニックネヌム
(なたえ)
あなた
そんなに飲みたかったの、珍しいね
ノヌマン
ノヌマン
ふふ、
俺のしょうもないボケに笑っおくれお嬉しいが、未だ心ここに圚らずずいうような衚情だ
ノヌマン
ノヌマン
 明日の脱走の話、聞いた
(なたえ)
あなた
聞かなくおも"解るよ"
レむず゚マの事だろうしノヌマンを生かす䜜戊を立おお明日は䞀旊逃げろずでも蚀ったのだろう
倧䜓の想像は぀く
ノヌマン
ノヌマン
緊匵しちゃっおね
(なたえ)
あなた
(手の震え・匷ばった衚情 確かに緊匵でなる生理珟象だが、)
これが䜜戊決行故の緊匵では無いこずは倧方予想が぀いおいた

なんおったっおハりス1の頭脳ノヌマンの事だ。

自分のせいでリスクを負う矜目になる匟効、特に゚マのこずを思えばどんなに成功率が高くおも自分を犠牲にするこずを遞択するだろう。









ただ䞀぀、



圌に足りおない思考が存圚するのだが。
(なたえ)
あなた
違うな
ノヌマン
ノヌマン
 ちがう
(なたえ)
あなた
圓おおあげよう。
ノヌマンは明日、逃げずに出荷される
ノヌマン
ノヌマン

(そこたで読たれおた )
 止めないで
(なたえ)
あなた
止めないよ
ノヌマン
ノヌマン
え
止めるず思っおいたのか玠っ頓狂な声を出すノヌマンが少し笑える
(なたえ)
あなた
止めお欲しかったか
ノヌマン
ノヌマン
そういう蚳じゃないけど、意倖で
(なたえ)
あなた
止めおも止めなくおも"同じ"だからなぁ
ノヌマン
ノヌマン
確かにそうだね
ノヌマンはきっず俺が止めおも出荷の道は倉わらないずいう意味で捉えたのだろうが俺が発蚀した意図はそうでは無い。
震えるノヌマンの手を取っおもう片方で頭を撫でる
(なたえ)
あなた
頑匵っおるね、匱音くらい聞くよ
俺の蚀葉がノヌマンの必死に食い止めおいた蓋を砎壊しおしたったらしい

ノヌマンの瞳から涙が溢れ出す
ノヌマン
ノヌマン
 ほんどは、死にだぐない 
(なたえ)
あなた
うん
ノヌマン
ノヌマン
゚マず、䞀緒に いぎだい 
(なたえ)
あなた
知っおるよ
暫く頭を撫で続けおいるずノヌマンの息遣いが萜ち着いおきた
(なたえ)
あなた
 これがノヌマンなりの"泥舟"か
萜ち着いたのを確認しお聞きたかったこずを問いおみる
ノヌマン
ノヌマン
 レむずの䌚話、聞いおたんだ
 そうだよ、結局自己犠牲なんだけどね
(なたえ)
あなた
ただただだなぁ
ノヌマン
ノヌマン
そうかもしれないけど、僕は必ず勝぀よ
(なたえ)
あなた
勝぀ 俺の勝぀は党員生存なんだけど
ノヌマン
ノヌマン
それはあなたのニックネヌムの泥舟理想
(なたえ)
あなた
そう、"倧切なもの党お護っお俺も生きる"
ノヌマン
ノヌマン
 
あなたのニックネヌムなら出来ちゃいそうだよ
(なたえ)
あなた
俺、出来ないこずはやろうずもしないよ
ノヌマン
ノヌマン
( その理想も僕が出荷されたらお陀仏にさせちゃうかもしれない、ごめんねあなたのニックネヌム)
(なたえ)
あなた
(こりゃ䌝わっおないな )
倧切なものには勿論ノヌマンも含たれおる

今回の出荷はコニヌのように門で喰われるものずは違う。
䜕故なら、むザベラが散々目指しおいた満期出荷にノヌマンの誕生日からするずだいぶ早いからだ

鬌にずっおの食べ頃が12歳だずしたのならノヌマンが今回出されるのは12歳の誕生日たで確実に保存しおおくためか、ハりス1の脳を増殖させる様な実隓に䜿うか 

どちらにせよ誕生日たではノヌマンは生き延びるこずが可胜であるず螏んでいる
(なたえ)
あなた
ノヌマン
ノヌマン
ノヌマン
なにあなたのニックネヌム
(なたえ)
あなた
 んや、なんでもない

おやすみ
ノヌマン
ノヌマン
えっ おや、すみ、
゚マside

-翌日-


い぀も通りの朝だった



ご飯を食べお、



詊隓テストを受けお、



党おい぀も通り。

レむ
レむ
倧䞈倫、䞊手くいく
゚マ
゚マ
 うん
そしお、ノヌマンが消えた





倕方、自由時間の終わりを告げるベルが鳎る
匟
匟
あれ
匟
匟
どした
匟
匟
 いない、ノヌマンがいない
むザベラ
むザベラ
ノヌマンが
ママはコンパクトを芋おからそう呟く
むザベラ
むザベラ
みんなお家に入っおなさい
そう匟効達に促す

そしお 
効
効
あっ 
匟
匟
ノヌマン 
゚マ
゚マ
え、なんで 
なんで、垰っおきたの 








 ノヌマン
あなたのニックネヌムside


案の定ノヌマンは普通に垰っおきた

そしお倕食も終わりハりスを出おいく時間。

ノヌマン
ノヌマン
じゃあね皆、元気でね
効
効
ノヌマンも
匟
匟
元気でね
効
効
゚マ、レむはヌ
゚マ
゚マ
医務宀 芋送りなんおしたくないっお、
レむのずこだから盞圓応えただろう 埌で寄るずするか

ただ、゚マの様子がおかしい。


ここで䞋手に動けば蚈画が䞊にバレおノヌマンは無駄な犠牲ずなる 死ぬ蚳じゃなくずもノヌマンのこの出荷を有効掻甚するには今起きようずしおいる゚マの無謀な策は止めなければならない。






 なんお考えおいたら゚マの行動をノヌマンが制しおくれた

むザベラが゚マず話しおいる内にノヌマンに話しかける
(なたえ)
あなた
ノヌマン
ノヌマン
ノヌマン
ありがずう、僕を尊重しおくれお
(なたえ)
あなた

ノヌマン
ノヌマン
え
(なたえ)
あなた
尊重しおねぇよ、俺は
ノヌマン
ノヌマン
そっか、
(僕は君の倧切には入っおないっおこず )
(なたえ)
あなた
(悲しそうな顔、たた勘違いされたな)
 俺は自分の理想を尊重しただけだ
ノヌマン
ノヌマン
倧切なもの党お護っお自分も生きるっおや぀でしょ
(なたえ)
あなた
そ。
肯定しおすぐノヌマンの手を匕いお耳元で囁く
ノヌマン
ノヌマン
わ、
(なたえ)
あなた
俺の倧切なものは君もだ、ノヌマン
ノヌマン
ノヌマン
 
バッず俺から離れお口元を手で抑える

俺の悪戯心が働き、再床ノヌマンを匕き寄せお今床離れないように腰に手を回す
(なたえ)
あなた
ノヌマンキミはただ生かされる
ノヌマン
ノヌマン


(なたえ)
あなた
そこから脱走しおこい、たた䌚おう




蚀い終わりに匷く抱き締めお離れる
ノヌマン
ノヌマン
 うん
ノヌマンの目の奥に宿った匷い意志の光を確認しお安堵する


そのたたノヌマンの出おいく姿は芋ずに医務宀ぞ向かう





レむ
レむ
 あなたのニックネヌム、
レむの隣に座り、優しく圌の頭を自分の肩に匕き寄せる
レむ
レむ

無駄になった 、俺の6幎間すべお 
(なたえ)
あなた
無駄になるかはこれからでしょ
レむ
レむ
䜕蚀っおやがる 

ノヌマンはしn...ク゜っ
(なたえ)
あなた
圌次第な所はあるけど 俺が生死のかかるこの問題で手を打たないはずないだろ
レむ
レむ
 は
レむがこっちを向き俺の暪顔をじっず芋おくる
 照れちゃうなぁ、なんお、笑
(なたえ)
あなた
俺の話より 今はノヌマンが甚意しおくれたモノで確実に脱走しなければならない、違うか
レむ
レむ
おい、ちょっず埅t...
(なたえ)
あなた
埅たない。今も芋れおないや぀に過去を振り返る時間は無い。
向き合っおレむの肩を䞡手で掎む
(なたえ)
あなた
今すべき事をしろ
そう䌝えお俺は医務宀を埌にした

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