あなたのニックネームside

現在ルーチェ、バイヨン、ノウマが死亡、だけどノウスがノウマを食べて暴れてる。

ザックの元にペペが到着、意識は無い。
サンディ達の中で唯一動けているのはヴァイオレットのみ、だけどユウゴとレイが合流した。
恐らくノウスは殺れる。

エマはレウウィスと戦闘状態に入ってない

ブランの言った通りの戦況だ、怪我人は出ていても死人はいない。

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ


遅かった、ブランの言っていた時間より少し遅く起きたのだろう。



戦闘は始まりレウウィスのお面が割れるのを遠目から確認する

閃光弾が投げられる

レウウィスは大きく顔を伏せる、そこを一気に責め出すエマたち。








だが俺はその程度でレウウィスを倒せないことを"解っている"

声を荒らげ当たりを手当たり次第に攻撃し破壊を繰り返すレウウィス






先住民とレイがエマに合流してペペの応急処置に入ったところで俺は準備運動に入る

ﾄﾞﾝｯ

エマ達の背後に着地する。

皆の視線が集まりどこか安堵の表情までされる

ソンジュから貰った斧を見せて言う

レイの頬を撫でて俺の獲物を構える

レウウィスの目の前に降りれば彼の目のようなものと俺の視線が交わった

レウウィスが立ち上がり俺を見下す

全員が避難したのを察知しながら鎌を両手で掴んだ

ﾀﾞﾝｯ

ﾋｭﾝｯ

ﾀﾞｧｧﾝｯ

伸びてくるレウウィスの腕を避けながら着実に距離詰めていく

背後に回り話しかける俺にレウウィスが勢いよく振り向くがもうそこに俺はいない

弄ぶように移動しながら話しかける



上位貴族の冷静さが備わっているとは言うものの一度死の淵に立ち、興奮してしまったレウウィスには俺の行動は全て煽りにしかならない

レウウィスの腕が一度に伸びてきたのを空中に飛び上がって避ける

狙ったかのように残りの腕で俺の急所を捉えてくる

気づいたみたいだがもう遅い。





最初に伸ばした腕は壊れた家の残骸以外にも爆発の影響で家の素材の粘土が溶けだしていたため引き抜けない。







故に今俺を狙えるのは見えてる腕1つのみ。








これ以上は既についた傷やその他の感覚に意識を回さなければならないため不可能。







全てはこの為に動いてきた

俺を狙っている腕を切り落とし間合いを詰める

レウウィスの頭部の核を破壊する




ドサリとレウウィスの巨体が倒れ込んだ

ｷﾞｭｯ




レイが急いで走ってきてそのまま抱きつかれる

アダムの無事や勝利に喜び合う中、俺たちは抱き合い続ける

体を離して両手を繋いで目を合わせる




俺より背が低いレイは見上げるように俺を見つめるため上目遣いになり可愛らしい

レイの頬に手を添えて言う。



どうやらみんな洞窟の方にいる仲間に戦果を伝えに行ったようでこの場に2人きりになる

言いかけたところをレイに声を被せられる

ｷﾞｭｯ


繋がれたままの手を引いて今度はレイを包み込むように抱きしめる

俺達はGP崩壊という大きな一歩の中で額をくっつけ合い笑いあった

レイside

あれからシェルターに全員で戻り負傷者の治療もほとんど済んで次の行動に移る手立てを考えることになった

と、その会議の前にギルダに呼び出される

ｶﾞﾁｬｯ

部屋に入ればギルダのみならずドンもいた

なかなか真剣な顔をしているので身構える

…は？

ドンの言葉を遮って否定する

ギルダが部屋から出ていこうとする俺を呼び止める

ｶﾞﾁｬ

あなたのニックネームside

手を挙げて名乗り出た俺に驚いた顔をするレイ

2人の声が重なる

言葉を詰まらせたレイの視線を追うとドンとギルダが滝のように涙を流している

旅に出るメンバーも決まり解散した後、

2人を手招きして部屋に誘う

ｶﾞﾁｬ

2人の頭を宥めるように優しく撫でる

ギルダの唇の前の俺の人差し指を立てる

ふたりが唾を飲み込んで頷く

これで悩みは解消ってことでいいかな？と聞けば頷かれるので2人を準備させに行かせる

バッと振り向くが誰もいない、部屋もシェルターのままだ

以前言っていたブランの存在の間にある位。

ひとつ上がればできることも増えていきトップを張ってる人達はほとんど全知全能に近いという

顔は見た事ないがブランが笑ったような気がした

あれから4日経ち、エマ達はクヴィティダラに向かうべく旅に出る

両手を広げればレイが飛び込んでくる

ｷﾞｭｯ

離れてレイの頭を撫でる

家族たちの声援を受け、4人はシェルターを後にした