ついに体育祭前日。
だというのに俺は今、バイトをしている。
今日は土曜日だからほぼ1日中バイトをいれていて。
なんか明日が体育祭、だなんて実感湧かないな、笑。
んー、なんか明日行くのも気まずいなぁ…、笑
結局この間は目が覚めたら家で。
多分二人が送ってくれたんだろうな、って思った。
あれ、でも二人って鍵どうやって開けてくれたんだろ。
ま、いっか。
カランカラン…
ぱちり、目があって思わず声を詰まらせる。
そこには岩本くんが立っていた。
…すぅー、
ちょっと待て、落ち着け俺。
まじでバイト先で会うのは想定外だったけど!
ここは職場、職場だから!
私情を持ち込むな、切り替えろ!!
いやでも完全に油断してた…
ここは人通り少なくて知るひとぞ知る名店!みたいな感じだから、ミーハーの多いうちの生徒とはぜっっっったい遭遇しないと踏んでここに雇って貰ってたのに…、
でも照くんはミーハーじゃないか…、
生徒会長だし。
今日のバイトは俺一人だし、今日に限ってお客さんいないし!
いいや、調理場に籠らせて貰って…、
面白そうに俺の身体をつついてくる奥さん。
いや、客の前でイチャイチャすんなよ!
言いたい言葉を押さえ、にっこり笑顔を浮かべる。
一人、その場に取り残された俺。
少しして置かれた状況を把握した俺が調理場に戻ろうと足を進めた瞬間だった。
ぱしっ、と腕を掴まれ、優しく声をかけられる。
いや、とは言えなくて。
促されるまま岩本くんの正面の椅子に座った。
お久しぶりでございます。
作者です。
特に用はありません。(←えっ)
そして急にモブちゃんを出してごめんなさい。
♡、💬お待ちしてます!!
読んで下さった皆様、ありがとうございました!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。