第7話

🫧訓練
372
2025/10/27 15:00 更新
みんなが部屋から出ていってから数時間
私は水底に寝転び、手鏡で自分のすっかり変わった姿を眺めていた
氷みたいに青白い肌
泉の水面のように淡い水色の髪
耳は水中で音を聞く為に特化したような形
おへそから少し下。腰あたりからはエメラルドのようなキラキラ光る鱗
その鱗が覆うのはまるでイルカのような下半身
おしりの方と足先のヒレには鱗より濃いめのグリーンの背鰭
水中に居る時のみ声を出せるが…
あなた
あ〜。
あなた
ん。あぁ〜…
あなた
お、おはよぉ…おはぁよう
あなた
ん゛〜?
そもそも水中にずっと居れるなんて事が今まで無かったから声の出し方も練習が必要だな、、
1人で発声練習をしていると、部屋のドアがノックされた
あなた
は。はい!
練習のお陰か、だいぶ前よりは上手く出せるようになった
リ・デストロ
失礼するよ
入ってきたのはリ・デストロ
あなた
なんです。か?
リ・デストロ
君の個性伸ばしの件だ
リ・デストロ
やっと本領発揮できるようになったからね
ああなるほど
確かに私は今までただ居るだけだった
それもこれもこの個性の発動条件のせいだけど…
あなた
がんば、ります













































トランペット
声量はもちろんだが、“言葉”で訴えかけるんだ
トランペット
その為には言葉選びも大切だ
あなた
うん
ガラス越しに手を当てて、トランペットの言う事をしっかり脳裏に刻む
私とトランペットは似ている
トランペットはその声言葉を聞いた人たちを“鼓舞”する
私の個性は声を聞いた人を“虜”にする
まさに神話や伝説にあるような人喰い人魚の特質
でも私は人間なんて食べないし、魅了するとか言われているけどその気がなければ普通に会話できる
でも、煙たがる人はもちろん居た
そんな中…こんな私に声をかけ、仲間に引き入れてくれたのは彼ら
あなた
ねぇ、
トランペット
ん?
あなた
私を見つけてくれてありがとう
トランペット
私達は何もしていないよ
だから彼らの為なら…どんな事でもやり遂げる覚悟がある

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