吉田仁人side
あっという間に2人とも完食し、
お皿もカップも空になっていた
「おいしかったね!」とか言い合って、
そろそろ帰る雰囲気になる。
お手洗いの場所がわからず、少し時間がかかってしまったため、慌てて戻った
あまりにも驚いたような反応をされたため、こちらまで驚いてしまう
そのとき佐野くんが何かを手で隠したような仕草をしたのが目に入った。
俺が身を体を近づけ、隠したものを見ようとしたときだ
、かしゃん
床に何かが落ちる音がした
おそらく隠していたものが机の振動で落ちてしまったのだろう。
俺のせいで落としてしまったのは事実のため、慌てて拾おうとしゃがみ込んだ
佐野くんが慌てて止めるより先に
俺は“落ちたもの”すなわち、
佐野くんが“隠そうとしたもの”が見えてしまった。
見なかったフリをして佐野くんの顔を見ずにソレを拾って渡す。
楽しかった時間が一瞬にして沈黙へと切り替わる。
何かもっといい言葉をかけてあげたいのに
いい言葉が見つからなくて、
自分の不器用さを痛感して嫌になる。
沈黙を破るように佐野くんが言った。
そう言って佐野くんが手に掲げたのは
さっき俺が見てしまったもの。
それを見ると目の前にいる彼は病気なんだと痛いほどに実感させられてしまう、
大量の“薬”だった。
長らく更新していなくてすみません、、
ちょっとずつこのお話の本題に入っていくので
まだまだ飽きないでいてくださると嬉しいです👍🏻












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!