吉田仁人side
注文して10分程度で料理が届く
俺が頼んだのはお店の名物のパンケーキと、コーヒー。
見るからにふわふわそうなパンケーキを2人で一斉に口にいれる。
パンケーキはふわっとしていて軽く、口のなかでとろけるような食感をしていた。
そのままの勢いでコーヒーも飲む。
やはりインスタントとは違い、深みのある味をしている。
味わいながらパンケーキとコーヒーを楽しんでいると、こちらを見ていた佐野くんと目が合った。
こっちを見ている佐野くんの顔があまりにも愉快そうだったので声をかける
咄嗟に口周りを確認するがわからない。
スッと伸ばされた佐野くんの手が俺の口元に当たる。
すると佐野くんは指先についたクリームを当たり前のような顔をしてなめた。
そういうことじゃないって、、/
照れたの隠すように口にコーヒーを含む
そのタイミングで佐野くんもカップを持ち上げていて、
ふと気がつく
少しそっぽを向きながら明らかにごまかすように言う彼は、さっきまでの余裕そうな顔とは対称的で、
つい“かわいい”と口に出していた。
ただ素直にそう思った。
自分には詳しくはわからないが、
佐野くんはいつか自己紹介かなにかで言った
俺の「コーヒーが好き」という情報を覚えていて、
あえてこのお店を選んでくれたのだろう。
それは紛れもない佐野くんの“優しさ”である。
急に佐野くんが黙るから変なことを口走ったのかと不安になり、佐野くんの方をみる。
佐野くんはこちらを見ながらいとおしそうな目をして微笑んでいて、
それはどこか懐かしいような笑顔だった、
次回から病気の話になるからね、一回少女マンガいれときます笑












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!