ガチャっと扉が開く。そう。ここは吐夢くんの家。吐夢くんは1人で暮らしている。たまに遊びにくる時もあるが、今日は遊ぼうと言った訳じゃない。
R18かも。注意!
中々話してくれない手を無理矢理離す。一体吐夢くんは何をしようとしているのか。
だが、吐夢くんはそんな私の言葉を遮るように…
…珍しく口数が多い吐夢くんに驚きながら、彼が言っている意味がわからない。…確かに私達はもう彼氏と彼女。所謂…カップルだ。
そこで私の言葉が途切れた。だって……吐夢くんの目が…
とても冷めた瞳をしていたから。
冷たい、暗い瞳。…こんなの何回も見てきたはずなのに。なのにどうして…違うように感じるの?
…すると私に吐夢くんが近づく。ぐっと、その澄んだ瞳が、近づく。何故だろう。怖い。
…そしてそのまま吐夢くんは…私に接吻をした。
それも、長く甘く深い接吻を。
そのまま私を壁に押し倒し、するりと私の学生服を脱がそうとする。
…その瞳に寂しさが宿る。…ああ、そっか。吐夢くんは愛に飢えているんだ。親に捨てられる不運な出自で。だからこんなことを言ったり、行動を起こしたりするんだ。
…でも、愛してないわけがない。私は吐夢くんのことが好きだ。………でも、違ったのかもしれない。
彼への好きと言う気持ちは…
友達としての、好きだったのかもしれない。
…そう思うと涙が溢れてきた。自分でも何故泣いているのかわからないが。
そう言い、また私に馬乗りになり、美しくも不気味な笑みを浮かべながら…
接吻をした。
暗い時計の音だけが響く空間で…二つの影の口と口が触れ合う2人だけの空間で…くちゃっと音を鳴らす。その間、彼の方はかわいい。と、何度もつぶやく。そのキスには、もう離さない。と言う思いが込められているようだった。
姫茉里です!もう一本書いちゃった…多分大体投稿時間は夜だと思うので…宜しくお願いします…!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。