ショッピングモールからの帰り道
当然高校生が免許を持っているはずもなく
こんな日差しの下 家まで歩くのかと
ため息をついていたら 葛葉さんが口を開いた
どうやら葛葉さんは運良く車道を走っていた
タクシーを2台捕まえていたらしい
人差し指でほっぺたを触る可愛い仕草を
しながらみおちゃんはそう言ってきた
結局みおちゃんと2人で乗車することになったので
渋々タクシーに乗って運転手に目的地を伝えおわり
隣に足を組んだみおちゃんはそう言った
「絶対あるだろ 湊兄変な顔してたし」
なんてさっきの可愛らしい仕草からでは
想像もつかない口調でみおちゃんは言う
いつの間にか湊お義兄ちゃんではなく
湊兄と呼んでいることにモヤモヤしながら
言い逃れはできないか,と ため息をついた
それを聞き終わったみおちゃんは
「ふーん」と 歪な微笑みを見せた
……呼び方は別にいいだろ
とため息をついた私に苛ついたのか
みおちゃんは声を荒げた
確かにそうだよねと謎に納得してしまった
私は それ以降何も言葉を紡がなかった
こちらの小説コンテストに
参加させていただきます♬💖
コメントよければ🥹🥹🥹













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。