第9話

仲直り…?
49
2018/07/22 13:47 更新
金曜日の放課後。あの時からあいつとは一言も話していない。だけど…やっと普通の生活がおくれる。

そう思っていたとき───────
佐野蒼
佐野蒼
このまえは悪かった。
あいつが謝ってきた。
陽向
陽向
別に。せっかく返してくれたのに私こそごめん。
あいつのことは嫌いだけど謝れて良かった。
佐野蒼
佐野蒼
いいよ。パン美味しかっただろ!
陽向
陽向
うん。
あれ、一番人気ですぐ売り切れるんだよなー。お前がもたもたするから買えねーと思ったよ。
佐野蒼
佐野蒼
あれ一番人気ですぐ売り切れんだよ。ほんとラッキー!お前がもたもたするから買えねーと思ったよ。
ちょっとは良いやつだと思ったけどやっぱりムカつく。
佐野蒼
佐野蒼
なんてな。また奢ってやんよ!
陽向
陽向
いい。私も奢られるの嫌いだから。
佐野蒼
佐野蒼
そっか…。
あいつの顔が一瞬悲しそうな表情になった。なんでだろう。なんであいつ私に構うんだろう。隣にの席というのはあるけれど、あいつとは違いすぎる。私には合わないし、あいつにも私は似合わない。お互いにとって不必要な存在だ。
陽向
陽向
あのさ、私に構わないでくれる?私あんたみたいなの嫌いなの。
決して大きな声じゃなかったけど、周りにいた人たちの視線が集まった。注目を集めるなんて私が一番なりたくなかった状況だ。
佐野蒼
佐野蒼
何勘違いしてんの?別に好きでお前に構ってんじゃねぇし。お前みたいな真面目ちゃん俺にわ合わねーよ。
釣り合ってないのはわかっていた。でも、なんで構ってきたの?なんだかむかついたし、みんなに見られてたのが恥ずかしかった。あいつといるといいことなんてない。
陽向
陽向
そう。
私はそれだけ言って教室を出た。

月曜日になれば元通りなる。今日周りにいたクラスメイト立ちも、なにもなかったみたいに接してくれる。そう思うことで平常心を保った。

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